東京の成城石井

by courtesy of tokyofoodcast.com

 

成城石井が新しいタイプの店舗をオープンするようです。

 

高級スーパーの成城石井(横浜市)は相次ぎ新型店を開業する。10月には都心のオフィス街に女性向けの小型店を出店し、12月には初めて直営の飲食店を併設した店舗を開く。品質にこだわる消費傾向などを追い風に店を増やしてきたが、新しい店舗の形態を用意して成長を持続させる。(2013年9月3日付 日経新聞朝刊)

 

新しいタイプとは、飲食店併設型店舗。具体的には、ワインバーやコーヒースタンドを店舗内または隣に作るようです。その特徴は、

 

ワインバー→小売価格で提供

コーヒースタンド→コーヒー一杯150円から

 

で、通常のワインバーやカフェよりも安いのが特徴。コーヒーの価格から推測するに、コンビニも意識している模様です。もちろん、成城石井が物販に飲食サービスを負荷する理由は、

 

利用機会を増やし、物販売上を拡大したいから

 

に他なりません。飲食店を併設することで、食料品の買い物需要だけでなく、外食需要をすくい取ることができ、来店機会を増やすことができます。来店さえしてもらえれば、販売する自信がある表れかもしれませんね。

 

ちなみに、新聞記事でも書かれてありますが、飲食店併設のスーパーはアメリカでも見られます。そのチェーンは、ホールフーズ・マーケット。有機食材で差別化する高級スーパーです。(ただし、現在は売上拡大を目指し、割安感の追及にも力を入れているそうです。)

 

何度かホールフーズの店舗に行ったことがあるのですが、ホールフーズでは、店内で買った総菜を店内(テラスを含む)で食べられるだけでなく、一部の店舗にはバーカウンターも併設されています。実際にバーで飲んだわけではないですが、ワインの種類が豊富だった記憶があります。恐らく、店内で販売しているワインの試飲も兼ねたサービスなのでしょう。バーで美味しければ、その後のワイン販売にも繋がるからです。成城石井は、ホールフーズと同じ高級スーパーに属するので、今回の飲食店併設は、ホールフーズのサービスを導入したものと思われます。

 

高級食材を取り扱うだけでなく、PBの開発に力を入れるなど割安感も追及してきた成城石井。その成城石井が飲食店を併設するということは、物販だけでは売上の上限が見えてきたことを物語っているのかもしれません。特に、食料品は、価格競争の激しいカテゴリー。その激戦区で単価の高い食材を売るには、単に並べるだけでは難しいように思われます。成城石井のこの施策が成功すれば、単価の高い食料品を販売する小売業で、飲食店併設が広がるかもしれないですね。

 

☆今日のまとめ☆

成城石井が飲食店を併設するのは、利用機会の拡大と物販へのシナジー期待のため。

価格競争が加速する食料品販売では、単に並べているだけではなかなか売れないことの表れとも捉えることができる。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆  今日のこぼれ話☆

そう言えば、無印良品の一部店舗にも、MUJIカフェという飲食店が併設されていますね。

来店機会の拡大・物販へのシナジー期待が目的でしょう。