LINE MALLと日清のカップごはんの共通点とは?

日清のカップカレーライス

by courtesy of Takeshi

 

9/2号の日経ビジネスに、LINE MALL(ラインモール)の記事が掲載されていました。そこで強調されていたのは、シンプルさ。ヤフオクが比較対象として取り上げられており、ヤフオクよりもずっと簡単に出品・購入できる利点が、ラインモールにはあるようです。

 

実際ヤフオクをよく利用する私としては、確かに面倒くさい。一回出品するのに、前回出品分のコピーを使うにしても、15分は最低掛かります。これが面倒だから、オークション代行というビジネスが生まれるのです。「もっと簡単に出品したい」というニーズを満たそうとするのが、ラインモールなのです。

 

思えば、食品にもシンプルさを武器に売上を伸ばす商品があります。それは、日清食品のカップごはん。この商品は、調理方法をよりシンプルにしたことで、売上を伸ばしているようです。

 

日清食品は3月25日に「カップヌードルごはん」「どん兵衛釜めし」など5品をリニューアル発売した。小袋を開封して容器に入れる方式から、水を入れてレンジにかけるだけという簡単な方式に切り替えた。

(中略)

リニューアルでは希望小売価格を引き下げ、店頭実勢で200円を切る水準にした。商品と営業のテコ入れにより、14年3月期のカップ入り即席ごはんの売り上げは前期比2・5倍の100億円に伸ばす計画で、近い将来には200億円にしたい考えだ。

(2013年4月13日付 日経MJ)

 

価格を下げたので、販売増に対する値下げの要因も大きいかと思います。ただ、リニューアル前の商品を実際に食べたことがあるのですが、確かに面倒でうまく作れなかった記憶があります。これはさほど売れないと予想したほど。日清食品も、調理の難しさを察知して、今回のシンプル化に辿り着いたのだと思います。それだけ、消費者は、シンプルさ=簡便さを望んでいるのです。逆に言えば、面倒なことをシンプルにするだけで、売上を伸ばすことができるかもしれません。

 

ちなみに、日経ビジネスの記事には、次のような数字が掲載されていました。

 

【リユース市場と国内EC市場の成長実績・予測】

[リユース市場]2012年 1兆2000億円→2009年比2割増

[国内EC市場]2012年 10兆円→2017年 17兆円予測

 

シンプルさを追求すれば、これらの数字がさらに膨らむかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

ラインモールは、ヤフオクに比べて簡単に出品・購入できることが、大きな強みという。

同じように、日清食品のカップごはんは、簡単な調理方法に変えて、売上を伸ばしている。

それだけ、消費者はシンプルさ・簡便さを求めているということである。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

スマホやタブレットにしても、もっとシンプルな商品があってもいいなと思います。

例えば、軽量化を押し進める一方で、液晶は一世代前のものを使うとか。

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