ラジオCMを打てない中小企業が、マインドシェアをどう獲得するか?

 

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テレビやラジオなどのマスメディアのCMは割高で、その割にあまり効果がないのではと感じていました。ツイッターやフェースブックなどのソーシャルメディアが普及すると、無料でも充分企業やら商品を消費者に伝えることができます。しかも、消費者一般ではなく、自社の商品に興味を抱くであろう消費者にピンポイントでコミュニケーションができるのですから、うまくやれば効果も高くなる。そんな時代に、もうマスメディア広告なんて古い、なんて感じていました。


しかし、それは全くの誤りであることを最近実感しました。スーパーやホームセンターなどの量販タイプの小売店に行くと、星の数ほど商品が並んでいます。そのすべての商品を見比べて購入する人はほとんどいないのではないでしょうか。大部分の人は、「気になる商品」を手に取り、それに「似た商品」と比べて買い物カゴに入れるのです。その「気になる商品」「似た商品」候補に真っ先に挙がるのが、マスメディア広告で見聞きしたことのある商品。「見たことがある」「聞いたことがある」というのは、商品選択において大変大きなアドバンテージなのです。だから、テレビCM・ラジオCM・新聞広告など、何気なく見聞きする広告は、大きな意味があるのです。また、「いまさらラジオCMなんて」言う人に一言言いたい。確かにラジオを聞く人は少なくなっていますが、そんな時代にもかかわらずリスナーであり続ける人というのは、ドライバーか相当熱狂的なラジオ好き。つまり、ラジオ依存度が高い人なのです。そのリスナーに対して、記憶に残るCMを打てば、ラジオ番組と企業・商品がリンクし、テレビ以上に記憶に残る可能性はかなり高い。実際、私自身、ABCラジオの「おはようパーソナリティ道場洋三です」を聞くことによって、とある味噌の名前とBGMが記憶に残り、スーパーでその商品を見つけてうれしくなりました。テレビCMを打たない中堅企業がラジオCMに力を入れると、このようにリスナーに愛着を持ってもらえるという効果が期待できるのです。


このように、何かを探そうとしたときに、すぐに思い出してもらえる確率をマインドシェアと言います。例えば、スーパーに醤油を買いに行った時に、キッコーマンが浮かぶということは、キッコーマンというブランドのマインドシェアが高いということになります。マスメディア広告の効果が依然高いといっても、費用が高いのも事実。中小企業にはそんな予算はありません。予算がないから消費者に何も情報提供しなくては、マインドシェアは低いままで、商品がスーパーの棚からカゴに移ることはとても難しい。値段を下げるのも一案ですが、値段を下げると低価格商品という烙印を押される可能性があります。そこで私が提案するのが、メルマガ。「いまどき、メルマガ?」という方がおられるかもしれないですが、メールは電話の次に普及率の高い通信手段です。特に、携帯メールは学生からお年寄りまで利用しています。また、通信コストが低いというのも企業には大きな利点。ツイッターやらフェースブックやら新聞や雑誌を賑わしていますが、まだまだアーリーアダプター層(最新の商品を真っ先に利用する消費者)が利用しているにすぎません。このように考えると、メールの利用価値はまだまだ高く、情報を伝える手段としてのメルマガを活用しない手はありません。


ただし、注意も必要。宣伝ばかりのメルマガは、すぐに読まれなくなり、購読解除されることになるでしょう。すべてのメルマガを読んでもらう必要はなく、「あのお店からメルマガが届いているな」と感じてもらったらいいので、購読を解除されることは避けなければなりません。それでは、どんな内容にすればいいのか?それは簡単。また読みたくなるような役立つ内容や親しみを持てる内容を、メルマガに入れればいいのです。新商品の情報を伝えるのもいいですが、その時には開発秘話などを入れるといいでしょう。買ったことのあるお店からお便りが届くというのは、大変うれしいことなのです。(もちろん、内容にも寄りますが。)


楽天のポイントアップセールにエントリーすると、全く知らないお店からメルマガが届きます。この仕組みがまだ続いていることを考えると、このメルマガ配信方法でも売上げに効果があるのでしょう。ただ、私自身は、全く知らないお店からのメルマガはすぐに削除して、購読を解除します。(ウィルスなどのリスクも考えて)ポストから取ってすぐに捨てることの多いポスティングチラシでも、一瞥します。しかし、メルマガの場合は、送り主とタイトルを見て捨てるだけ。相当興味深いタイトルのメルマガでない限り、知らないお店からのメルマガを開封しないのではないでしょうか。


※今回の内容は、平野さんのメルマガより考えました。


☆今日のまとめ☆

大企業は、マスコミ広告でマインドシェアの獲得を目指している。それに対して、中小企業は、低コストのメルマガ配信で、マインドシェアを獲得できる。


☆11/30の目標 ☆

1  プライベートブログの更新 ◯

2  午前6時起床 ☓

3  毎朝、鏡の前で笑顔の練習 ☓

4   腕立て・腹筋を各30回 ◯

5  部屋・事務所などの掃除をする ☓

6  手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。☓

7  読書(書籍・雑誌)をする ◯

8  毎朝、ツイッターでつぶやく ×


☆今日のこぼれ話☆

今日から12月です。

今月中に、提供サービスを決めます。

どんなことがあっても、提供サービスを決めるのです。

決めなければ、バナナの叩き売りでもやろうかと考えています。

自分のできることをやるだけ。

当初は、大きな初期投資をして、画期的なウェブサービスを提供しようと考えていましたが、創業経験者の話から考えると、創業してからの操業資金が意外に多くかかることがわかりました。

よって、できるだけ低コストで始められる代行業を今考えています。

一見便利で面白そうな商品でも、ニーズがなければ売れません。

ニーズを作ればいいという考えもありますが、ニーズを作る間の運転資金を考えると、今の私には不向きです。(財産もかなり減ってきたため。)

私の友人の企業家で、タダで手に入るものを収集・編集・分析して商品を作り、創業された方がおられます。(もちろん、今ではもっと付加価値の高いサービスを提供されています。)

このやり方は、大きなヒントになっています。

できれば、「こんな商売が成り立つの?」みたいな泥臭い商品・ビジネスモデル(儲けの仕組み)を考えたいと思います。

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