【新春(417)号】2010年シャンパン市場、2009年の価格競争から脱却できたのか?

◎本日のニュース

1)見出し 
Wine Makers Have Grape Expectations

Champaign in Snow!

2)要約
シャンパン市場は、2009年販売数量・金額とも減少したが、
2010年は微かに回復する模様である。

2009年は、景気停滞とそれによる失業率の高止まりで、
消費者の節約志向が強くなり、その結果、
価格の低いブランドやスパークリングワインの売れ行きが伸びた。

そのため、2009年のシャンパン市場は、
売上数量・金額とも減少した。
価格競争の激しさにより、クリスマスなどの販売機会に
値上げできなかったことも、その大きな要因である。

一方、2010年は、数量・金額とも上昇すると予測されている。
ただ、価格競争が依然続いており、

平均単価が少し上向いただけのため、
少しの回復しか期待できないようだ。
特に、高価格帯の高級シャンパンの場合は、
売上回復はより遅いとされている。

3)キーとなる英文
However, the wave of heavily discounting prices of premium champagnes
in French supermarkets, as happened during the Christmas selling
season in 2009, is unlikely to repeat itself with as much intensity
this year.

4)キーとなる英文の和訳
しかし、2009年のクリスマス商戦に起こったような、
フランスのスーパーマーケットにおける高級シャンパンの
激しい低価格競争の波が、2010年にも同じような激しさで
繰り返される可能性は低いとされている。

5)気になる単語・表現
be unlikely to V形容詞句~しそうもない、見込みのない

6)今日のヒント
クリスマス・お正月のシーズンには、スーパーマーケットに行くと、
目立つところにシャンパンやスパークリングワインが陳列されている。
この理由は、この季節にシャンパン・スパークリングワインが売れるからである。
シャンパンにとっては、一年で一番の売るチャンスだろう。

シャンパンのお膝元であるフランスでも同じであるが、
2009年はシャンパンの価格競争が激しかったようだ。
特に、高級シャンパンへの風当たりは強く、
節約志向の消費者は、慎重に比較した結果、
安いブランドのシャンパンやスパークリングワインの購入に走ったとされる。
その結果、2009年のシャンパン市場では、
ボトル1本あたりの単価が下がっただけではなく、
数量も減少した。(昨対比で、売上数量は9.1%減少、売上金額は17%減少。)

一方、2010年は、価格競争が依然続いているものの、
その激しさは少し和らいでいるようだ。
その結果、売上数量は8%増加し、金額も10%上昇の見込み。
この背景には、消費者の節約疲れがある一方で、
有名メーカーが供給量を絞ったことも影響しているようだ。
製造数量が限定されると、値下げさえるまで待つと
無くなってしまう可能性があるため、飲みたい人は高くても買ってしまう。
この結果、平均単価を引き上げるとともに、
ブランド価値を維持・向上されることができる。

しかし、単に製造数量を絞って価格を引き上げたとしても、
そのブランドに力がなければ、消費者は代替品を選でしまう。
高級シャンパンの直接の代替品と言えば、
安いシャンパンやスパークリングワインだろう。
しかし、視野をもっと広げてみると、
◎ハレの時に多くの人と飲めるアルコール飲料
が、その代替品になることができる。例えば、
カクテルやプレミアムビールもその代替品になり得るだろう。
さらに、成熟経済では可処分所得が大きく増えないので、
限られたお金を何に振り分けるかを消費者は慎重に考える。
シャンパンを「ハレの時を盛り上げてくれるモノ」と捉えると、
◎ハレの時を盛り上げるモノやサービス
がその代替品になることもできる。
例えば、クリスマスにシャンパンを飲まずにテーブルワインで済ませ、
その代わり、これまでよりもチキンやケーキにお金を掛ける人もいるだろう。

このように、商品の捉え方(シャンパンの例では、
「ハレの時の飲むアルコール飲料」や
「ハレの時を盛り上げるモノやサービス」など)によって、
その代替品は変わるのである。
この発想のもと、商品を買うことによって
どのようなベネフィットを享受できるのかを訴求しなければ、
簡単に代替品にスイッチされることになるだろう。
高級シャンパンと言えども、消費者にそのベネフィットを伝えることを怠れば、
その価値は低下するだろう。

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《今回のヒントのまとめ》                                            
▼2009年は、消費者の節約志向のために、
シャンパン市場は価格競争に巻き込まれた。
その結果、売上数量・売上金額とも減少した。

▼一方、2010年は、価格競争の激しさも治まり、
数量・金額とも回復すると予測されている。
ただし、その回復幅は小さく、特に高級シャンパンは
その速度が遅いとされている。

▼高級シャンパンの代替品と言えば、
安いシャンパンやスパークリングワインがすぐに浮かぶが、
それだけにとどまらない。
シャンパンを「ハレの時に飲むアルコール飲料」と捉えれば、
カクテルやプレミアムビールも代替品とみなすことができる。
さらに、「ハレの時を盛り上げるモノやサービス」と捉えれば、
チキンやケーキ・プレゼント、ゲームなどもその代替品となるだろう。

▼このように、商品をどう捉えるかによって、
その代替品は変わるのである。この発想のもと、
その商品を買うことによって、
どのようなベネフィットが享受できるかを訴求しなければ、
代替品にスイッチされることだろう。
高級シャンパンにも、これが当てはまる。
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編集後記
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたしいます。
今年でこのメルマガも4年目を迎えます。
週末企業セミナーに参加して、自分の特技を見直し、
英語というキーワードを見つけたことが、
メルマガ発行のきっかけです。
英語だけではあまりにもその範囲が大きいので、
好きな分野である「経済」「経営」「マーケティング」を
英語を絡めた結果、ウォール・ストリート・ジャーナルにたどり着きました。
記事から考えたことを文章化し、
これを読者の皆さんに届けることによって、
世間のお役に立てればと考えています。
気になる事業(商売)ですが、
実はまだ明確に決まっておりません。
情けない限りです。
今候補に上がっているのは、
◎ワインの販売代行事業(問題は、酒類販売免許を取得しなければならない点。)
◎ワインの販売促進支援事業(問題は、インポーター・販売店にニーズがあるかどうか不明な点。)
◎食品懸賞代行事業(問題は、メーカーにニーズがあるかどうか不明な点。)
です。
2年間という長い間充電してきたので、
今年は必ず動かなければなりません。
どんな形であれ、稼がなければなりません。(生きて行けないため。)
ただし、どのような事業を行うにせよ、
このメルマガはライフワークとして続ける予定です。
(発行頻度が変わるかもしれません。)
今後とも、よろしくお願いいたします。
※この記事は、2010年12月31日に執筆しました。

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