【416号】総合酒類メーカーがワイン事業からの撤退を考える理由とは?
◎本日のニュース
1)見出し
Wine Makers Have Grape Expectations
2)要約
ビールやスピリッツなどを販売する総合酒類メーカーが、
ワイン事業からの撤退を進めている。
その理由は、ニューワールドなどでの増産の結果、
ワインが供給過剰になっているからである。
その影響で、ワイン価格が大きく変動し、
利益率が低下している。
また、ワイン業界では、
銘柄のブランド価値が他の酒類に比べて低いために、
PBとの競争にさらされやすいという問題も、
利益率の低下を導いている。
また、ワイン事業の売却価格が想定よりも低く、
売却が進んでいないのも事実である。
3)キーとなる英文
Now many are just as eagerly trying to exit
from a business they have found to be volatile,
unprofitable and resistant to global brands.
4)キーとなる英文の和訳
今まさに、多くのメーカーが、変動が大きく、
儲けが少なく、さらに世界的なブランド力が及ばない
とわかった事業から撤退しようと、躍起になっている
5)気になる単語・表現
just as 副詞句 ちょうど、正確に
eagerly 副詞 熱望して、熱心に
volatile 形容詞 揮発性の;変わりやすい、不安定な
*a businessの後には関係代名詞whichが省略されている
6)今日のヒント
今回の記事は、現在私が注目しているワイン業界について。
ワイン事業の将来性を見込んで、
総合酒類メーカーはワイナリーやワイン醸造所を買収したものの、
思ったほど儲からないためにその売却を進めているという。
この一番の原因は、ワインの供給過剰にあるという。
なるほど、近くのスーパーやリカーショップ、
さらにコンビニに行くと、売られているワインの種類が
増えていることがわかる。
日本の小売市場を見ても、ワインの供給過剰は理解できる。
さらに、ワインの持つ多様性も、
ワイン事業に手を出した酒類メーカーを苦しめている。
メーカーにすれば、スピリッツやビールでのブランド力を使うことで、
無名のワインも売ることができると考えたのだろう。
しかし、消費者からすると、販売者の名前が有名メーカー
(日本言えば、サントリーやアサヒなど)であっても、
それがイコール求めている美味しいワインというわけではない。
どちらかと言えば、NBメーカーが販売するワインよりも、
よく知らないインポーターが輸入したフランス語や英語だけの
ラベルのワインの方が美味しいのではないかと感じてしまう。
ブランド力が通じない結果、低価格で販売されるPBワインの種類が増え、
価格競争に巻き込まれている。その結果は、利益率の低下である。
ちなみに、記事では、ワイン事業の営業利益率は12~16%ほどで、
スピリッツ事業の半分に過ぎないと記されてある。
ただ、全く希望が無いわけではない。アジアの経済発展などにより、
世界のワイン市場は2014年までに年率9%成長すると見込まれている。
また、アメリカでは、ワイン人気が再度高まっている。
このように、ワインを飲みたい人は増えているので、
ワインに関する消費者の悩みを解決すれば、
ワインは販売・利益は増えると考えることができる。
ワインに関する悩みで考えられるのは、
「選ぶ難しさ」
「規格に対する不満」
「価格の高さ」
などであろう。最後の価格については、
PBワインの登場である程度解決されるだろう。
前者2つについては、
◎選ぶ難しさ→専門用語ばかりでよくわからない、
価格がピンからキリまでありその妥当性がわからない
◎規格に対する不満→一度で飲みきれない、重い、
開封するのが面倒
などであろう。今では、ペットボトルやスクリューキャップの
ワインが登場しているが、この規格が品質に
どのような影響を与えるのかは、消費者にほとんど知らされていない。
ワインは、単に飲むだけでなく、
その文化と歴史を味わうことも醍醐味とされている。
ただ、それだからといって、消費者の持つ不満を放置していいわけではない。
ハイボールでウイスキーが復活したように、
消費者の持つ不満を解消することにより、
ワイン市場はさらに広がるように思う。
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《今回のヒントのまとめ》
▼思ったほど儲からず、価格の変動が大きい理由で、
総合酒類メーカーによるワイン事業からの撤退が進められている。
▼その根本にある大きな原因は、ワインの供給過剰である。
また、ワイン業界では、その他の酒類のようなブランド力が通じない
という問題もある。その結果、低価格のPBワインが登場し、
価格競争に巻き込まれ、利益率は低下している。
▼ただ、アジアの経済成長など世界見ると、
ワイン市場拡大の可能性も高い。
▼また、ワインに関して持つ消費者の不満を解消すれば、
ワインがもっと売れるようになる。
その不満とは、「選ぶ不満」「飲む不満」
「価格の不満」などである。
▼ワインは、文化と歴史とともに味わうものとされているが、
だからといって、消費者の不満を放置していいわけではない。
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