車内広告激減、効果を出す方法を提案しよう。
帰省やセールでの買い物(私にとっては消費動向調査)など、元日から連日電車に乗っています。そこで気付いたのが、
◎ 車内広告が激減している
ということ。電車内には、週刊誌などの吊革広告や壁広告など多数の広告が掲載されています。私にとっては、この広告を見るのも一つの楽しみ。
その楽しみのはずの広告の数が、かなり減っている。どれだけ減っているかと言えば、電車の左右壁面の片方に広告面が10面あるのですが、そのうち3~5面しか埋まっていないのです。しかも、掲載されている広告には、JRや阪急などの広告スペース販売者の広告が含まれていました。この事実からわかることは、車内広告の販売が相当減っているということになります。
車内広告を見ていてたまに思うことがあります。それは、
◎ 車内広告を見た結果、実際に購入したものはあるだろうか?
という疑問。買ったことを思い出せません。つまり、車内広告の広告効果が私にこれまで無かったことになります。ただ、車内広告を見て、気になったことはあります。例えば、龍馬ブームに乗った高知旅行の広告を見て、土佐に行きたくなりました。ただ、その気持ちはその時だけ。手帳に、「土佐旅行をしたい」なんてメモするのも面倒ですし、その場で広告のサイトを訪れて、予約するほどの強い欲望が掻き立てられたわけでもありません。少しだけ土佐旅行をしたいと感じただけです。その結果、電車を降りれば、土佐旅行のことについては忘れ、広告が購買に結びつかないことになります。
車内広告のほとんどがこんな感じならば、広告効果が見込めない。ならば、広告出稿をやめよう。そう、広告主が思っても不思議ではありません。その結果が、年始の車内広告言々減少なのでしょう。
ただ、電車の中で手持ち無沙汰の消費者が、広告に目をやるのも事実。(今では、老若男女、携帯をいじっていますが。)ならば、
◎ 広告を読む→欲しいと思う→記録してもらう(または、その場で買ってもらう)
と誘導すれば、購買につながる確率が高まるように思えます。では、どう記録してもらうのか?それが問題ですが、例えば広告にメールアドレスを付与し、そのメールアドレスに空メールを送れば、気になる広告がネット上で蓄積されるという仕組みはどうでしょうか。記録をしてもらっただけで、見込み客の集客にもなります。(プライバシーの問題が生じますが。)
また、その場で購入できる仕組みを広告に組み込むというのはどうでしょう。車内で手持ち無沙汰の人の多くが活字に飢えているとするならば、雑誌の記事の一部や書籍の本文の一部を広告に掲載すれば、その雑誌や書籍に関心のある人は読む確率は高くなります。掲載された文章の最後に、QRコードか短縮URLを載せて購入ページに飛ぶようにすれば、購買意欲が即購買に結び付けられると思います。技術面で多くの問題がありますが、このような工夫によって車内広告が増えれば、車内コンテンツが豊富になり、車内ライフが充実するように思えます。広告収入が増えれば、電車賃が安くなるという効果があるかもしれませんし。(人口減少社会では望み薄ですが。)
☆ 今日のまとめ☆
電車内広告が激減している。
これは、広告効果が低いことの表れだろう。
車内広告を見た結果生じた購買意欲を、記録や購買にその場でつなげられれば、見込み客の集客や売上そのものに昇華できる。
☆ 今日のこぼれ話☆
年末年始に橘玲さんの書籍を久しぶりに読みました。
経済面から社会構造をぶった切る文章は、爽快そのもの。
疑問に思う分析もないではないですが、切れ味鋭い文章は思わず納得してしまいます。