タリーズコーヒー、人質に取るという顧客囲い込み戦術。
今日、久しぶりに六甲アイランドのタリーズコーヒーに行きました。以前はよく行っていた(とはいっても月2・3回ほど)のですが、最近は島よりも本土にいることが多いので、ご無沙汰になっていました。
タリーズで発見したことは、
◎ レジ横にショーケースがあり、その中には伊藤園のペットボトル入りジュース。
◎ 調理メニューとしてピザがプロモーションされていた。
◎ タンブラー取り置きサービス
など。
最後のタンブラーの保管サービスは、昨年の春頃に訪れた時にも行っていたので、継続している模様。恐らく、顧客に好評なのだろう。このお店に行く時はできるだけタンブラーを持参するようにしています。何せ、タンブラーを持参すればコーヒー類が30円引きなのだから。300円前後からコーヒーが飲めるので10%割引ということになります。これは大きい。ただ、いちいちタンブラーを持ち込むのはとても面倒。この不満を解消するために、タリーズはこの取り置きサービスを考え付いたのでしょう。
飲み終わったタンブラーを洗浄し、そのままお店に保管してくれるのですが、これが無料。もちろん、この手間にはコストがかかっています。洗剤・水・場所、そして一番大きなのが人件費です。レストラン業において、材料費よりも人件費が頭を悩ませる大きなコストになります。だから、ファーストフードが低価格で料理を提供でき、しかも儲かる産業になっているのでしょう。バイキング(今風に言えばビュッフェ)やドリンクバーを見れば、いかに外食企業が人件費削減に躍起になっているかがわかります。(しかも、それで儲かっている。)話をタリーズに戻しますと、このタンブラーの洗浄・保管をすることによって、人件費が増えているといえば、そうではありません。きっと、アイドルタイム(暇な時)にまとめて洗って棚に置いているのでしょう。また、お店のマグやお皿と一緒に洗えば、追加の光熱費・洗剤代は微々たるもの。つまり、このサービスによって、タリーズはほとんどコストを掛けていないことになります。
ただ、タリーズも単なる親切でこのサービスを行っているわけではありません。お店に自分のタンブラーを置くことによって、消費者はコーヒーを飲みたくなったら、そのお店に行く機会が増えることでしょう。しかも、30円も安くなるし。ちょっとした立ち話の時も、タリーズに寄ろうかと思うかもしれません。そうじゃないと、せっかくタンブラーを預けている意味がない。まさに、人質を取られたかのように。
この人質作戦によって、タリーズはリピーター作りに成功したことになります。しかも、タリーズが支払うコストは30円。一人のリピーターのために約10%値下げしていることになりますが、コーヒーの原価を考えれば、この値下げは微々たるものでしょう。顧客の何かを預かることによって、来店を促す方法は、他の店舗経営にも活用できそうです。預からなくとも、お店で顧客が必要とするものを提供するというのでもいいでしょう。例えば、カフェでパソコンと電源を提供するとか。これなら、よく行く場所にそのお店があれば、または店舗網が広ければ、年会費を払ってでも利用したい顧客が多いかもしれないですね。パソコンと電源をどの程度用意するかの問題はありますが…
☆今日のまとめ☆
タリーズのタンブラー取り置きサービスは、人質を取って来店を促す戦術。
タリーズは10%ほど割り引くだけで、リピーターを集めることができる。
この方法は、他の店舗経営にも応用できるだろう。
☆今日のこぼれ話☆
タリーズのいいところは、店員さんがフレンドリーなところ。
今日も、タンブラーについて聞かれました。
同じようなタンブラーをよく見かけるらしい。
なぜだろう?
タリーズの接客は、本当に勉強になります。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→×
◎毎日情報を発信する→〇
◎毎朝ツイッターでつぶやく→〇
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→〇(ヤマダ電機にて)
今日、3年ぶりくらいに六アイのタリーズに行きました。私もタンプラーを預けていたのですが、勤務地が変わり行く機会がなくなってました。
たぶんもうないだろうなと思いながらも、聞いてみたら昨年の末に利用のない人のタンブラーは処分したようです。
好意で預かってもらっていたわけですが、処分するならば一報してくれたらいいのにと思いました。
人質が処刑されたようなものですね・・・。もう行かないと思います。