日本ハム・羽根付きギョウザ、パッケージの工夫で購入ハードルをクリア。
先日、六甲アイランドのダイエーで、チルド餃子を買いました。普段は賞味期限の長い冷凍餃子を買うのですが、チルド餃子がふと目に止まったのと、賞味期間が10日ほど持つことで、購入に至りました。
そして、いざ作るとなると、
直径24センチ~28センチのフライパン
が必要とのこと。裏面を見て、初めて知りました。ただ、持っているフライパンがこのサイズなのかどうかは、わかりません。メジャーで測ればいいのですが、わざわざメジャーを探して測るのは、大変面倒くさい。
と思っていると、なんとすぐにわかる方法がありました。パッケージ裏面に約26センチの線が、印刷されてありました。これを、フライパンに合わせれば、26センチなのかがわかります。
さらに、購入する際に、普段使い慣れているフライパンのだいたいの大きさが分かっている人は、この線を見て、自宅のフライパンで羽根付き餃子が作れるかどうかがわかります。
加工食品を買う一番の目的は、
◎できるだけ簡単に料理をしたい
ということです。簡便性を求めて、消費者は購入するのです。だから、より簡単に調理できる方がいい。ただ、簡便性だけを求めているというわけではなく、その前提として、美味しさ(品質)も必要になります。この、簡便性と品質をどう両立させるかが、メーカーに問われている大きな問題と言えるでしょう。
今回食べた日本ハムさんの羽根付き餃子も、フライパンの上で単に焼くだけの商品ではなく、
◎特性の羽根の素で、簡単に羽根付き餃子ができる。
という大きな特徴があります。ただし、その条件として、規定の大きさのフライパンを使う必要があります。自宅にあるフライパンが、その大きさに合致しているかどうか調べなければなりません。このハードルを越えなければ、購入には至りません。そこで、「約26センチの線」をパッケージに印刷することにより、売り場で確かめられるようにしたのです。
さらに、この「約26センチの線」は、商品の横幅とほぼ同じ大きさ。だから、線をパッケージに描いても、デザインをそれほど毀損していません。横幅を約26センチにすることによって、この商品を手に取るだけで、自宅のフライパンが26センチほどなのかどうかがわかります。考えれば考えるほど、大変うまくできたパッケージだと思います。
「24~28センチのフライパンでも調理できるのだから、24・28センチの線を入れたらいいので?」という意見もありますが、日本ハムの開発チームの中でも、この議題は上がったことだと思います。では、なぜ24センチの線を入れなかったのか。その理由は恐らく、デザイン上の問題かと思います。さらに、2センチほどの長さはなんとなくわかります。ならば、わざわざ描かなくてもいい。そう判断されたのではないでしょうか。
今回は商品パッケージの裏面を中心に考えましたが、表面を見ると、
◎大きな文字で書かれた商品名
◎分かりやすい商品名
◎美味しそうに見える大きな写真
◎目立つ赤
など、思わず手に取り、買いたくなるデザイン。売れる要素満載のパッケージなのです。
☆今日のまとめ☆
加工食品は、簡便性と品質を両立させることが売れる秘訣。
両立するためには、調理が複雑になる可能性があるが、、その複雑さのハードルを超えさせなければ、購入に至らない。
パッケージデザインを工夫すれば、ハードルを超えさせることができる。
☆今日のこぼれ話☆
今日は、神戸でも雪が降っていました。
正確には、霰(あられ)から雪に変化していました。
もう3月も後半なのに、変な気温です。
東北がとても心配になります。
みんなで応援しましょう。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→☓