75円台に突入した円高で忘れがちな食関連業界への影響とは?
(from Flickr)
土曜日の早朝に、ドル円レートが初めて75円台を記録したことには驚きました。この衝撃は、日経新聞の記事を見れば、一目瞭然。土曜日の一面記事は、75円95銭を記録した超円高(数字の上では)について。そして、今日の朝刊一面には、政府の円高対策の記事。マネー動乱に関する解説記事もありました。
輸出企業にとってはもちろん大きな痛手です。一円の円高で数十億円の利益が吹き飛ぶ上場企業はザラ。(今日の日経朝刊にも表がありました)ただ、円高のメリットもあるようで、日本企業による海外企業のM&Aが増えるのでは、という記事もありました。日経を見る限り、この超円高は一時的な現象というよりも今後この状態が続く感じ。「円高=日本にとって大きなデメリット、なんとかしなければ。」というムードから、「円高=メリットもある」というトレンドに、記事も大きく転換しているように思えました。
食関連業界への影響を考えてみたいと思います。どちらかというとドメスティックな業界なので、円高になれば輸入食材のコストが下がるというメリットがまず頭に浮かびます。原油相場はだいぶ落ち着きましたが、この円高の影響もあって、これからガソリン価格の下落→輸送費の下落という恩恵は受けられるのではないでしょうか。また、高騰してきた穀物相場も、リスク回避の影響による下落、そして円高により、だいぶ落ち着きそうに思えます。(商品市場の上昇分を価格に転嫁できていない商品がほとんどなので、実際の価格に反映されることはないと思いますが。)
ただ、ドメスティックな業界とは言え、海外への販売がじわじわ増えているのは事実。輸出も増えていますが、それ以上に重要視されているのは海外からの外国人への売上です。いわゆるインバウンドと言われているものです。円高になれば、外国人から見て日本で販売されている商品は割高になります。だから、日本への旅行をやめようという風潮になるかもしれません。外国人観光客が減少すれば、悪影響を受けるのは、ホテル・飲食店・おみやげ品店など。(食関連業界の中で)原発事故のようにキャンセルが即座になされるわけではないので、じわじわ影響が出てくるかもしれません。
訪日外国人観光客の統計を見れば、トップ5は韓国・中国・台湾・香港・タイ。これらの国(または地域)の通貨の対円相場を見ると、円高に動いています。ドルやユーロほど大きなニュースになっていませんが、インバウンドで収益を上げようと思っている企業にとっては、こちらの方が大きなインパクトのように思えます。
いずれにしても、円高によって外国人観光客が減るのは事実。また、円高によって日本人の海外旅行が増えれば、国内旅行が減るかもしれません。観光客に商品を販売する企業は、客数が減ることを前提にして販売計画を立てる必要があるのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
円高の悪影響は、輸出企業だけではなく、インバウンド需要にも。
円高により、外国人観光客が今後じわじわ減るように思われる。
さらに、日本人による海外旅行が増えれば、国内旅行が減少するかもしれません。
客数が減ることを前提とした販売計画が必要だろう。
☆昨日のこぼれ話☆
なんだか天気がぱっとしませんね。
というわけで、昨日はビアガーデンに行く予定がなくなりました。
そこのビアガーデンは8月末までなので、今年のビアガーデンは無くなりそう。
思えば、ここ数年ビアガーデンには行っていないような気がします。
来年こそは。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→☓