ダイエー・グルメシティ、メーカー主導チラシの将来性とは?
この前の日曜日のグルメシティ(ダイエー系スーパー)のチラシは、少し変わったものでした。それは、
加工食品がメーカー毎に区割りされていた
からです。生鮮三品は、通常通り、野菜・鮮魚・精肉で分かれてあり、その裏面が加工食品に当てられてありました。ちなみに、通常のチラシでは、加工食品もカテゴリーごとに商品が掲載されてあります。
そして、本日新聞折込で入っていたこーぷこうべのチラシとは対照的でした。比較すると、このようになります。
- グルメシティのチラシ=メーカーごとに区画→メーカー主導のチラシ
- コープこうべのチラシ=レシピ提案やカテゴリーごとに区画→小売店主導のチラシ
グルメシティのチラシの場合、メーカーに主導権を与えるかわりに、メーカーから広告収入を得られるかもしれません。チラシという媒体を、まるでホットペッパーのように使うというやり方です。その一方で、小売店が売りたい商品を掲載できなくなるかもしれません。そのへんは、商談で決まるのですが、場所を切り売りしただけに、メーカーの力が強くなることは容易に想像できます。
一方、コープこうべの場合は、小売りがその紙面内容をすべてに責任を持つ代わりに、思うがままに企画することができます。来店する消費者の声や購買の現場から、売れる商品を予測することもできます。また、その売り方も、どのレシピと組み合わせれば消費者の心に届くかが、普段の営業を通じて、ある程度見込みをつけることが可能でしょう。
これまでのチラシのほとんどは、後者のコープこうべのスタイルでした。だから、グルメシティの今回のチラシは、かなり目立ったのですが、このタイプのチラシによって、
消費者に新商品を詳しく伝えることができる
かもしれません。新商品の情報のほとんどは、CMなどの広告や新聞記事。だから、大企業・大手メーカーに偏っています。中小企業がどんなに画期的な商品を開発しても、商品・その特徴を伝える手段は、ほぼ売場に限られます。しかも、売場はそのスペースに限度があり、さらに、新商品にはなかなかスペースを割いてもらえません。その結果、新商品の多くが、その特徴、それどころかその存在自体も消費者に伝わらずに、市場から消えていくことになります。バッターボックスに立たずに、引退するみたいなものです。
そういう意味で、グルメシティのメーカーごとのチラシは、新商品にとってバッターボックスになる可能性を秘めています。ただし、日曜のチラシに掲載されていた商品のほとんどは、新商品ではなくそこそこ知名度のある既存品でした。また、商品の説明もほとんどなく、どちかというと価格訴求に感じられました。少し残念ですが、特売が楽しみでチラシを見る人が多いことを考えれば、まだ仕方ないかもしれません。
☆今日のまとめ☆
先週日曜のグルメシティのチラシは、メーカーごとに区画された目新しいチラシであった。
レシピごとに掲載するコープこうべとは対照的。
メーカーごとに区画したチラシは、新商品(特に中小企業の)を消費者に伝える媒体になる可能性を持つ。
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☆ 今日のこぼれ話☆
先日、六甲アイランドのバーが閉店しているのを知りました。
そのバーは、確か11月ぐらいにオープンしたばかりです。
1月いっぱいで閉めたようなので、売上が想像以上に少なかったのかもしれません。
お店が閉まると、町全体が寂しくなりますね。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
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