ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング

 

毎日、新聞折込チラシとポスティング・チラシの調査をしているのですが、先週末、初めてユナイテッドアローズのチラシを目にしました。新聞折込チラシだったのですが、なぜ折込チラシを入れたのか?考えて見ました。せっかくのなので、折込チラシの常連ユニクロ・グルメシティについても、その販売状況について考えてみました。

 

【ユナイテッドアローズについて】

先週土曜日(10/22)の折込チラシに入っていました。土曜日のチラシは多いのですが、これだけいろんな小売店・その他企業のチラシが入っているので、土曜のチラシを楽しみにしている人もきっといるでしょう。だから、土曜日の朝刊折込チラシは見てもらう確率が高くなる。こういう意図が働いて、ユナイテッドアローズはチラシを入れたのだと思います。

 

ですが、ユナイテッドアローズの折込チラシをこれまで見たことがありません。なぜ、折込チラシを入れる必要があるのでしょうか?

これまで入れなかったチラシを入れる→売上が減少しているので、売上低迷から脱したい

と想像が付きます。しかし、IR情報を見ると、すこぶる調子がいい。小売店の既存店売上高は、2011年4月~9月において、7月こそ前年割れをしましたが、それ以外はすべて前年実績をクリアしています。

 

ただ、既存店の客数を見ると、そう調子がいいとは言えません。9月までの半年で見ると100%を上回っているものの、9月は99%と前年割れしています。そして、6ヶ月間で前年割れをしているのは、半分の3ヶ月。客数だけを見ると、そう喜べる数字ではありません。

 

さらに、既存店の客単価を見ると、こちらも半年では約105%ですが、7月から昨対比の伸び率が減速しているのがわかります。(7月107.8%、8月104.9%、9月104.0%)

 

そこで私は、販売状況が

  • 10月の集客数が前年割れをしている。
  • 10月の客単価が、昨対比プラスであるものの伸び率の低下トレンドは続いている。

なのではないかと予測します。世界での同時株安・マスコミをにぎわす増税論議・依然続くデフレ状況から考えると、客単価を引き上げるのは難しい。だから、折込チラシを入れることで、これまで「ユナイテッドアローズ=少し高い」という消費者に、来店してもらおうと考えたのではないでしょうか。ちなみに、チラシに掲載されているブランドは、グリーンレーベルリラクシング(green label relaxing)。ユナイテッドアローズのサイトを見ると、このブランドは、価格帯が一番低く、ターゲット層が一番広いことがわかります。チラシにある服の写真を見ると、確かに派手さや個性が際立っているのではなく、どちらかというとオーソドックスなタイプ。比較的万人受けするブランドのチラシを入れることで、集客数を増やそうという戦略であることがわかります。

 

ユニクロのチラシとの違いは、価格を強調していない点。期間限定の価格を設定・告知することで、来店を招くという方法を取っていません。価格は表示されているのですが、あくまで主役はグリーンレーベルリラクシングの服とその服を着たモデル。ユナイテッドアローズというブランド力、比較的手に届きやすい価格帯、オーソドックスなスタイルを伝えることで、これまで来店してもらえなかった消費者層に来店してもらおうとしています。

 

【ユニクロについて】

ユニクロのチラシは、ここ半年ほど毎週土曜日に入っています。リーマン・ショック後も毎週土曜日に入っていたのですが、2009年後半あたりでしょうか、いっときチラシが無くなった時期がありました。その後復活したことを考えると、チラシを止めたことで、売上金額・集客数が悪影響を受けたのでしょう。

 

10/22のチラシは、いつも通り期間限定で価格を下げていることがチラシのメイン内容です。そろそろ肌寒い季節になろうとしているので、ヒートテック・ニットフリース・ダウンがメイン商品として掲載されています。ただ、よくよく見ると、いつもと違う点があります。それは、

ヒートテックの特売期間が10/30までと長期間に設定されている

という点です。その他の商品は、ほとんどが週末限りまたは一日限りの特別価格。なぜ、ヒートテックだけ1週間も値段を下げるのでしょうか?

 

この原因は、

  • 今年の秋冬は、消費者の節約志向・低価格志向が強まると予測しているから。
  • 平日の集客数が急減しているから。

ではないかと、予測します。

 

節約志向・低価格志向が強まるのは、株安・増税の影響でしょうか。復興需要が期待できないわけではないですが、増税や社会保障負担の増加などにより可処分所得が減る可能性の方が高いかと思います。増税も今すぐ実施されないにしても、今後確実に増税があるとすれば、貯蓄に回るお金が増えることでしょう。すでにヒートテックがあれば、今年は買うのをやめとこうと考えるかもしれません。寒くなってから考えようと、考える人もいるでしょう。一方で、ユニクロは、今年の秋冬にヒートテックを1億枚売る目標を立てています。売れる期間が決まっているだけに、日が経過すればするほど、目標達成は難しくなります。ならば、最初に価格を下げてでもスタートダッシュをしたい、と考えてもおかしくありません。さらに今後、消費者の節約志向・低価格志向が強まると予測されるとなれば、週末の2日間だけではなく、一週間ぶっ通しの特売で売上枚数を稼ぎたいと考えることでしょう。ちなみに昨年も、秋の早い時期にヒートテックの特売があったように思います。(間違えていればすいません。)それでも、ヒートテックに売れ残りが生じました。この同じ失敗を犯さないためにも、特売期間を1週間という長期間に設定したのかもしれません。

 

平日の集客数のデータはありませんが、IR情報には月の客数データが公開されています。それによると、既存店客数は、8月(PDFが開きます)から昨対比100%割れが続いています。(9月のPDFデータはこちら)さらに、2010年8月・9月の客数を見ると、いずれも前年割れ(特に2010年9月は85.1%)をしていることを考えると、2011年8月・9月の数字は相当悪いと言えます。この悪化した集客力を回復するために、比較的混んでいる週末ではなく、平日の集客力を強化しようと考えたのかもしれません。思えば、週末のユニクロはそこそこ混んでいますが、平日はガランとしています。集客数の少ない平日をテコ入れするために、看板商品であるヒートテックの特売を1週間行うのではないか、と考えます。

 

【グルメシティについて】

ダイエー系のスーパーであるグルメシティの折込チラシは、毎週木曜・日曜に入ります。木曜日は単なる特売ですが、日曜日にはカード会員のみ全品5%引きになるので、かなりお買い得になります。また、毎月1日には、一の市というネーミングで特売が行われ、1日にもチラシが入ります。

 

このようにかなり定期的に折込チラシが入るグルメシティですが、今回異変が起こりました。本日月曜日(10/24)に折込チラシが入ったのです。ちなみに、特売期間は24・25日の二日間で、それぞれ特売品目は異なります。なぜ、月曜というイレギュラーな日にチラシを入れたのでしょうか?

 

恐らく

10月の売上が相当悪いから

ではないでしょうか。消費者の節約志向・低価格志向がすでに表れているのかもしれません。このように感じたのは、コカコーラ社のウーロン茶2リットルが98円という破格値で販売されているからです。(ただし、一人購入数量に制限があります。)PBや無名メーカー品ならまだしも、有名メーカーの2リットルの飲料がワンコインで販売されていることを、グルメシティのチラシで見たことはありません。この時期に、このような目玉商品を登場させるのは、10月の売上進捗が相当悪いからではないでしょうか。24日は給料日前にあたり、家計に現金が不足している可能性が一番高い日になります。購買力の一番弱った日に特売を行うということは、それだけグルメシティが10月に苦戦していることを表していると思います。恐らく、15・16日の週末売上が振るわなかった(確か15日は雨でした)ので、大慌てで24・25日の特売を設定したのではないでしょうか。いずれにせよ、このイレギュラーな折込チラシは、グルメシティの10月売上不振を表しているのは間違いありません。

 

【まとめ】

ユナイテッドアローズ・ユニクロ・グルメシティ三者のチラシから分かることは、

小売店が消費の低迷・減退に直面している

ということのように思えます。デフレ、デフレと叫ばれて久しいですが、このデフレがさらに悪化しているのかもしれません。

 

アメリカのビジネス最新事情メルマガ
今飲んでいるワインのこと知っていますか?
Twitterやっています
FaceBookは現在研究中

 

☆ 今日のこぼれ話☆

先日、大学の先輩に結婚祝いを送ったのですが、無事に着いたようです。

今日お電話をいただきました。

久しぶりにお話したのですが、元気そうでよかったです。

人生には逆境が付きもの。

先輩に比べると、私の現状は甘っちょろいもの。

勇気づけられました。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→☓

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→◯