りんくうプレミアムアウトレット、ギャップ・アディダス比較からわかる時間を販売に活かす方法とは？

By kagen33

先日、りんくうプレミアムアウトレットに行きました。GW中ですが曜日で言うと平日にあたるので、人は比較的少なかったと思います。みなさん旅行に行っているのでしょか？それとも、GW中でも平日は働く人が増えているのでしょうか？

今回取り上げたいのは、アパレルのギャップとスポーツ用品のアディダスの各ショップに関して。両者を比較すると、共通点と相違点がありました。

【ギャップとアディダスの各ショップの共通点】

全品40％オフで販売

【ギャップとアディダスの各ショップの相違点】

◯ギャップ：時間制限なしで、いつでも全品40％オフ。

◯アディダス：13時～18時来店者に限り、全品40％オフ。

まずは、共通点から。全品一律で割引する販売手法は、価格訴求力において抜群の威力を発揮します。アウトレットは、プロパー価格よりも割引で販売することにその存在意義があるのですが、全品一律で割り引いているので、いちいち割引率を気にする必要はありません。さらに、ギャップでは、

表示価格とその割引後の価格を一覧表で掲示

するというサービス（？）まで行なっていました。これを見れば、割引後の価格を計算する必要はなくなります。

さらに、一律で割引くことにより、オペレーション上のメリットもあります。それは、

値札を付け替える作業が無くなる

ということ。この作業は、結構時間の取られる仕事です。特に、アウトレットの場合は、入荷した商品をすべて売りさばく必要があるため、売れない商品をどんどん値引きする傾向があります。この「どんどん」が、作業を増やすことになります。その点、一律で割引くと、割引率を示すPOPを店内に数カ所設置するだけで済みます。

アウトレットビジネス＝在庫処分をいかに低コストで行うか

と考えると、全品一律割販売は、お客さんにとっては価格訴求力があり、お店にとってオペレーションの簡素化になるので、とても賢い販売方法と言えるでしょう。

次は相違点に関して。時間制限があるとないとで、店内の雰囲気には次のような違いがありました。

【ギャップとアディダス各ショップの雰囲気の違い】

◯ギャップ→商品を手に取って見る人＞商品を購入する人

◯アディダス→商品を手に取って見る人≦商品を購入する人

アディダスショップのBGMが購買意欲を高めるテクノだったことも影響しますが、アディダスの来店客は、皆さん何かしら店内用買い物袋に商品を入れていました。私が来店したのが18時間際だったこともあるでしょう。「今買うと40％オフになる」と考えると、気に入った商品を見つけたら、購入確率がかなり高くなるかと思います。お店側から見ると、

時間という制約により、来店者の興味→購買の行動が早くなり、販売機会を逃さない

のです。

一方ギャップでは、今買っても、アウトレットを回遊してから買っても、全品40％オフに変化はありません。だから、気に入った商品が見つかっても、他のアウトレットショップを見てから決めよう、と考える人が多いことでしょう。さらに、他のお店で気に入った商品が無くても、ギャップで買うことを忘れてしまう人がいるかもしれません。アウトレットの営業時間という制約により、ギャップで買うことが出来ない人もいるでしょう。お店側から見ると、

時間という制約がないため、来店者の興味→購買の行動が遅くなり、販売機会を逃す可能性が高くなる

のです。

実際、アディダスの時間制限販売が、どの程度成功を収めているかはわかりません。ただ、以前行った時も同じような時間制限を行なっていたので、ある程度の成果を上げているかと思います。

☆ 今日のまとめ☆

りんくうプレミアムアウトレットのギャップとアディダスの各ショップを比較すると、面白いことがわかる。

共通点は、全品一律割引で、これにより、来店客への価格訴求力が増すとともに、ショップ側はオペレーションを簡素化し、コストを下げることができる。

一方相違点は、割引販売の時間を制限しているかどうか。時間制限しているアディダスは、来店者の商品への興味を購買に早く移行させることができる一方で、制限のないギャップは、販売機会を逃しかねない。

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☆ 今日のこぼれ話☆

久しぶりに近くのマリンパークに行ったところ、海にクラゲが沢山いました。（決しても大量ではありませんが）

何度かマリンパークで海を見ましたが、クラゲを見たのは初めて。