ビジネス土産という見逃されたニーズとその不満点とは?
By june29
先日の日経MJに面白い記事がありました。それは、ビジネス土産に関する記事。ビジネス土産とは、出張時に取引先に持っていく手土産のことです。
穴吹興産子会社の穴吹エンタープライズ(高松市)は讃岐うどんのギフト券「うどん県のうどん券」=写真=を発売した。ビジネスパーソンなどが取引先に商品 案内と専用はがきを同封した封筒を贈り、受け取った人が名前や住所などを記載して郵送すると、うどん10人前とだし1本のセットを受け取れる。(2012年8月6日日経MJより)
この記事は、どちらかというと、うどんを使った香川県のPRがメインテーマのようですが、ギフト券の用途は、ビジネス土産と明確にしています。ビジネス土産というニーズに注目したのは、次のような不満があるからのようです。
「急な出張や接待で土産品を選ぶ時間がない」「商品を持ち運ぶのが大変」という会社員らの声をもとに考案した。(同日日経MJより)
法人による中元・歳暮のギフト需要は、どんどん縮小しているようですが、ビジネス土産という需要はまだまだ健在ではないでしょうか。ビジネス土産は、女性がよく利用するプチギフトに似ています。ビジネス土産には、疎遠になっていた人間関係をスムーズにさせるという役割があります。さらに、それほど高額な商品を選ぶ必要はなく、出張先の事務所の方がおやつに食べられるぐらいの量・質しか求められません。
一見ビジネス土産を利用することは簡単そうですが、実際はそうではありません。
選ぶ
持っていく
ことに時間と労力が割かれます。デパ地下に行って選べばいいのですが、何を選ぶのか迷ってしまい、時間がかかります。目当ての商品があったとしても、その売場に出向くのに時間がかかります。さらに、持っていく際は、ビジネスバックとは別に保つ必要があり、荷物が一つ増えることになります。ビジネス土産が潰れないように、注意を払う必要もあります。土産物が重い場合もあるでしょう。商売には役立つものの、何せ面倒なのです。
この面倒さを解決するために開発されたのが、「うどん県のうどん券」のようです。ただ、デパ地下でもこの面倒さを解決することは可能ではないでしょうか。例えば、
事前にネットで注文・決済して、デパ地下の受付で引き換えられる。
潰れないように箱に入れてくれる。
などのサービスがあれば、ビジネス土産を持っていく側としては助かります。一方、百貨店側は、予算があらかじめ決まっており価格よりも質・量が求められるビジネス需要を取り込むことで、利益率を引き上げることが可能ではないでしょうか。
デパ地下には、帰省時の手土産や中元・歳暮を意識した商品はありますが、ビジネス土産にターゲットを絞った商品はほとんどありません。これまで、見過ごされてきた用途と言っても過言ではないでしょう。ただ、減ることはあっても無くならない需要。ニッチですが、稼げるマーケットに育てることも可能かと思います。
☆今日のまとめ☆
ビジネス土産は、商売をスムーズに進めるために利用される。
ただ、その用途には、「選ぶ」「運ぶ」において不満がある。
この不満を解決するサービスを提供すれば、法人需要という利益率の高い市場を獲得できるのではないか。
ニッチだが、決して無くならない市場なので、注目する価値はあるだろう。
☆What to EAT Yesterday☆
暑い夏には、パンの需要が減るそうです。
だから、こういうメロンパンが開発されたのでしょうか。
暑い時に見たので、食べたくなりましたよ。
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☆今日のこぼれ話☆
月曜日から少し曇りがちですが、まだまだ暑いですね。
保温機能付きのマグを持ち歩いているのですが、すぐにお茶が無くなるほど。
暑い外で飲む、氷の入った冷たいお茶は最高です。
☆昨日の目標→その結果☆
◎ 朝6時に起きる→◯
◎ 毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓