新聞折込の求人チラシ

 

今月に入って、新聞折込の求人チラシがやたらに増えたような気がします。そのような印象を持ったのは、5月12日に3枚も求人チラシは折込まれていたからでしょう。恐らく、一回の新聞で3枚もの求人チラシが入っているのは、チラシ調査を開始してから初めて。2011年2月からチラシ調査・記録をしているので、ここ2年間なかったことが、起こっていることになります。

 

そこで、1月から5月14日の朝刊までの求人チラシの枚数に関して、今年と昨年分を集計し、比較してみました。

 

【1月~5月14日朝刊までの求人チラシ枚数比較】

[2013年]20枚

[2012年]8枚

 

昨年比で約2.5倍に増えていることがわかります。たまたまの増加では片付けられない数字です。そこで、求人チラシが今年激増した要因について、推測していました。

 

【今年求人チラシが急増した要因】

[1]            団塊の世代の大量退職により、人員不足が発生したから。

[2]            売上拡大により、人員不足が発生したから。

[3]            求人誌・求人サイトを使った求人が上手くいかないから。

 

1については、特に1948年生まれの人の退職の影響です。1948年生まれの人は、今年65歳を迎えるわけで、完全な年金生活に突入します。「完全な」という表現にしたのは、65歳から基礎年金が支給されるから。年金がもらえるとなれば、普通の人なら退職するはず。(恐らく私はしませんが)この48年生まれの人の大量退職により、人員不足が発生し、今年求人募集が増えたのではないか、と考えます。実際、1月~3月までの求人折込チラシ枚数で比較すると、昨年がたった1枚なのに対し、今年は14枚。この数字は、団塊の世代の大量退職を物語っているのではないでしょうか。

 

2については、所謂アベノミクスの影響になります。円安・株高により、輸出や国内消費が増加傾向になってきたので、企業が人員を手厚くするようになったことが、考えられます。ただし、輸出関連の企業による求人チラシが入っていなかった事を考えると、この要因はまだ小さいようです。

 

3は、人材募集方法に関することです。企業が人材募集をする場合、大抵求人誌(アイデムやタウンワークなど)や求人サイト(ジョブセンスなど)を使います。だからこそ、求人チラシは、新聞折込チラシやポスティングチラシの中でマイナーな存在なのです。ちなみに、求人チラシと求人誌・求人サイトの大きな違いは、募集する企業独自で発行しているのか、それとも求人情報を扱い専門企業が発行しているのかの違いです。今年は、人材が欲しい企業独自が発行する求人チラシが増えていることになります。

 

企業が求人チラシに頼るようになったのは、何かしら原因があるはず。そこで考えられるのが、求人誌や求人サイトでは、欲しい人材が採れないから、ということです。求人誌や求人サイトはその媒体にアクセスすれば、簡単に求人内容を知ることができます。このハードルの低さが、離職率の高さに繋がっているのではないでしょうか。求人誌や求人サイト経由の応募は簡単にできるからこそ、採用後ちょっとでも気に入らなければ、辞めてしまう人のではないか、と推測するのです。採用しても短期間で離職される事例が増えれば、企業が求人誌や求人サイトを敬遠しても不思議ではありません。そこで、独自の求人チラシを折込んだのではないか、と考えます。

 

一方、折込チラシを読む人は、新聞を定期購読している世帯に属しています。毎月新聞に約4000円も支払っているので、情報にはそれなりに敏感なはず。比較的教養があり、真面目な人が多いのではないでしょうか。そのような人を獲得できれば、企業は離職に悩む必要がないばかりか、業務をスムーズに行うことも容易になります。求人チラシは、求人誌や求人サイトよりも少々コストが掛かるかもしれないですが、離職率の低い真面目な人材を獲得できれば、費用対効果は高くなります。これを期待して、求人誌や求人サイトから求人チラシに、募集方法をシフトしているのではないでしょうか。

 

 

あくまで推測に過ぎませんが、求人チラシの増加は、何かしら変化が起こっているからこそ起きていること。それは高齢化による労働力不足かもしれないですし、売上拡大による人員不足かもしれません。さらに、折込チラシの再評価かもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

昨年と比較して、今年の新聞折込の求人チラシは急増している。

その要因として考えられるのは、団塊の世代の大量退職による人員不足、売上拡大による人員不足、求人誌・求人サイトへの期待薄、の3つである。

 

 

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☆    今日のこぼれ話☆

毎朝・晩とチラシの調査をしているのですが、チラシは本当に面白いですよ。

同じチラシが継続して入っていれば、効果が高かったことになるし、内容が変わっていれば、以前のチラシの効果が大したことなかったことになります。

チラシを見ない人は見ずに捨てますが、見る人は意外に楽しみにしているのではないか、と考えています。

もちろん、内容にも依りますが。