涙のような水滴by courtesy of  Christina

 

先日、テレビ番組で涙活(ルイカツ)が紹介されていました。涙活とは、その字の通り、「涙を流す活動」です。その特徴をより詳しく説明すると、次のようになります。

 

涙活=みんなと一緒に感動する映像を見て涙を流す活動

 

この涙活に、会社帰りの社会人が多く参加しているようです。番組では、20人~30人ぐらいは集まっていたでしょうか。雑居ビルの一室にこれだけの人が集まるとは、その集客力は侮れません。会費がいくら掛かるかについて、番組では触れられていませんでしたが、有料なのは間違いないと思います。お金を支払ってまで、涙を流したい人がここまでいるとは、驚きでした。

 

なぜ驚きかというと、涙を流すなんて、ほぼ無料でできるからです。例えば、ユーチューブ(YouTube)には、感動する動画が多数アップロードされています。これらは無料。涙を流したい時に、ユーチューブの感動映像を見ればいいのです。この場合、お金は掛かりません。もっと本格的に感動したいならば、レンタルビデオで感動作を借りてくる、という方法もあります。レンタル料が掛かりますが、わざわざ仕事帰りに雑居ビルまで足を運ぶ必要はありません。利便性から言うと、ユーチューブには劣るものの、涙活よりはずっと優れているのです。にもかかわらず、涙活に参加するのはなぜなのか?その理由を考えてみました。

 

【社会人が涙活に参加する理由】

[1]みんなと一緒に涙を流すことで一体感を味わえられるから

[2]周りの人の反応を見て楽しめるから

[3]時間・場所指定のため強制的に涙を流す機会を持てるから

 

1・2は、ネットではなくリアルならではの利点です。ネットでもSNS機能がある動画サービスならば、今見ている人の感想を見ることはできます。しかし、リアル感で言えば、一緒に見ることには大きく劣ります。さらに、どのように涙を流しているかについては、SNS上の言葉ではよくわかりません。集まるからこそ、周りの反応を楽しめるのです。この本物のコミュニケーションは、ネット上では体験できません。

 

3は、強制力があるために、先送りを避けることができます。多くの人は、したいことでも、面倒ならばついつい先送りしてしまうものです。しかし、時間・場所が指定され、事前に予約が必要ならば、その時間にそこに行かなければなりません。この強制力があるからこそ、涙を流したいという欲求を満たすことが可能なのです。ユーチューブやレンタルビデオでも満たすことができますが、いつでもできるからこそ、ついつい先送りしても不思議ではありません。

 

このように、涙活には、

 

一体感

リアルなコミュニケーション

強制力

 

があるからこそ、お金を支払ってまで参加したい人がいるのだと思います。さらに、

 

体験

 

である点も見逃せません。「ネット上では味わえない一体感とリアルなコミュニケーションが強制的に味わえる体験」だからこそ、涙活はビジネスとして成り立っているのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

涙活にお金を支払ってまで参加する人がいるのは、ネット上では味わえない一体感とリアルなコミュニケーションが強制的に味わえる体験だからではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

改めて、モノではなく体験・コトに人気があることを実感しました。

そう言えば、ユニクロのスキニージーンズも、伸びる素材の体験を試着のウリにしていますね。