コンビニとの競合で考えた、流行る立ち飲み屋の共通点とは?
by courtesy of Coal Miki
前回は、涙活という体験の人気について取り上げました。体験へのニーズという点では、立ち飲み屋の人気も、このニーズゆえのものではないでしょうか。
立ち飲み屋の一番の特徴は、安さかもしれませんが、立ち飲み屋がここまで増えれば、安さだけでは流行りません。それは、立ち飲み屋が集積している梅田食堂街を見ればわかります。人で賑わっているお店と集客に苦労しているお店に、二分されています。この差は何なのか?それが、
体験
ではないでしょうか。
安さだけを求めれば、コンビニで缶ビール(もしくは第三のビール)を買って、ベンチに座って飲むのが一番安いはず。でも、その飲み方は、どうしても寂しさが漂っています。同僚や友人と一緒だとしても、何となく寂しいもの。この寂しさが、人気のある立ち飲み屋にはないのです。つまり、
楽しく飲める体験
こそが、立ち飲み屋の大きなベネフィットではないでしょうか。
安さと楽しく飲める体験以外にも、
ちょっとだけ利用できる
美味しさ
などのベネフィットがあります。しかし、コンビニとの差別化という点では、
楽しく飲める体験
こそが、一番のベネフィットではないでしょうか。
そもそも立ち飲み屋は、居酒屋などとは異なり、座席がありません。カウンター席がほとんどのため、座席のある店ほどサービスは重要視されていませんでした。しかし、コンビニとの競合で、楽しく過ごせる体験が求められているということは、それだけ競争レベルが上がっているということになります。
☆今日のまとめ☆
流行る立ち飲み屋と集客に困る立ち飲み屋の違いは、楽しく飲める体験を提供できているかどうか。
コンビニと競合するようになって、座席のない立ち飲み屋にも、楽しく過ごせる体験が求められるようになったのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
消費増税後、立ち飲み屋業界にも淘汰が起こると予想しています。
物価上昇中の消費増税は、財布の紐をきつく引き締めると思います。
かと言って、消費増税には反対ではないですよ。