海外のコメby courtesy of Audrey Low

 

閉店間際のデパ地下に行くと、本当によく混んでいます。来店客のお目当ては、大幅値引きされた総菜。半額で販売される弁当も珍しくなく、コンビニで買うよりも安いのでは、と思う時もあるほど。それだけお買い得だからこそ、みなさんこぞって閉店間際に来店するわけです。

 

そんなことを思いつつ見つけたのが、こちらの記事。

 

スーパーやコンビニエンスストアが料理をしない消費者への対応を進めている。共働き世帯や高齢者の単身世帯が増え、総菜や弁当など調理の手間が省けて無駄がない「中食」の市場が拡大しているためだ。既存店の苦戦が続くスーパーやコンビニでは数少ない成長分野となり、顧客の争奪戦が激しくなっている。(2013年12月14日付 日経新聞朝刊)

 

総菜が売れているようです。だからこそ、スーパーやコンビニは、その拡大する市場を享受しようと、総菜製造に大きな投資を行っているのです。そして、総菜を実際に購入しているのは、忙しい共働きや単身高齢者世帯。夜遅く帰宅して料理するのが面倒な人や、わざわざ1人のために調理すれば割高になる人達です。

 

となると、これらの消費者が購入するのは、総菜だけに留まりません。総菜以外の調理が簡単な商品や一人用レトルト商品なども、そのニーズに合致することになります。そして、個人的な観察で、よく売れていると感じるのは、レトルト米飯。サトウのご飯が有名な、あの常温保存可能・レンジ調理の商品です。

 

レトルト米飯と言えば、一人暮らしの若者が購入するものと考えがちですが、それは間違い。シニア層も購入しているのです。よく行く三宮のダイエーでは、明らかに年金暮らしのシニア層の女性(いわゆるオバチャンですね)が、5食パックを買っていく光景を、何度か見たことが有ります。顧客が一人暮らしの若者から、一人暮らしの若者+シニア層に広がったわけで、それだけ販売数量=消費数量が増えたことになります。

 

このように、レトルト米飯の増加は、コメ消費量の増加に寄与しているはずですが、実際には、コメ全体の消費量は減少しています。なぜそのようなことが起こるのかといえば、

 

レトルト米飯の消費が増えると、お替り回数が減少するから

 

ではないでしょうか。レトルト米飯は、大人が一回で食べるご飯の量を一個分にしており、レンジでチンして食べます。お替りしたいと思っても、もう一個チンする必要があり、お替りをついつい諦めてしまうもの。つまり、お替りを抑制するレトルト米飯の普及が、コメ消費量減少の大きな要因だと、思えるのです。

 

もちろん、

 

高齢化

パンや麺などの小麦粉製品へのシフト

 

なども大きな要因でしょう。しかし、高齢化すると、洋食から和食に回帰する人が増えることで、ご飯を食べる機会が増えてもいいもの。にも関わらず、コメ消費量の減少に歯止めが掛からないのは、それだけ自宅で炊飯する人が減り、余分にご飯を食べる人が減ったからではないでしょうか。こう考えれば、コメ消費量減少の要因は、コメ離れではないように思えてなりません。

 

☆今日のまとめ☆

レトルト米飯の売れ行きを見ると、コメ離れが起きているとは思えない。

にも関わらず、コメ消費量の減少に歯止めが掛からないのは、お替りしにくいレトルト米飯ユーザーが増えたからではないか。

自宅で炊飯する人が減ったことが、大きな要因に思えてならない。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆  今日のこぼれ話☆

ちなみに、私は自宅で炊飯します。

自分で炊くと、本当に美味しいですよ。

ついつい、食べ過ぎてしまいます。