大盛りご飯by courtesy of Nemo’s great uncle

 

日経新聞の消費欄に、驚くべき記事を見つけました。それは、シニアの消費動向に関する記事です。

 

シニア夫婦が1つのモノを分け合うスタイルが商品の売れ行きに表れている。2人で分けて食べるため冷 凍食品は大盛りが好調。パソコンや雑貨では互いに抵抗感なく使えるデザインの商品が受けている。夫が定年退職する団塊世代が増えるなか、今後も「仲良し夫 婦」の消費が広がりそうだ。(2013年12月13日付 日経新聞朝刊)

 

大盛商品が、シニアにも消費されているとのこと。「大盛=学生向け」という公式が頭の中に入っていたので、大きな驚きでした。大盛の冷凍食品を好むのは、仲良しのシニア夫婦。二人で分けると、調度良い大きさになるからです。記事にもあるように、

 

「一人前をそれぞれ食べるよりも量が適当。」(同上)

 

というのが、その理由。量もそうですが、割安という理由もきっとあるでしょう。特売になりやすい冷凍食品だからこそ、大盛が売れるのかもしれません。さらに、仲良しのシニア夫婦は、食事以外にもパソコン・バッグなども同じモノを使っているそうです。これも、シェア消費に入るでしょうか。

 

仲良しのシニア夫婦なんて珍しいのではないか、とお思いの方もおられるかもしれませんが、これがどっこい。次のような調査結果が、記事に掲載されていました。

 

リクルートの調査では「夫婦関係に満足」と答えた夫婦の割合は60代が73・8%で、50代(67・8%)、40代(66・5%)を上回る。今の60代は 恋愛結婚が見合いを上回った時期に結婚した夫婦が多い。上の世代に比べて仲がいいとみられ、分け合う消費行動につながっているようだ。(同上)

 

夫婦の関係に満足と答えた夫婦の割合は、年齢が上がるごとに増えているのです。これは意外です。マスコミが「熟年離婚」と騒ぐのは、レアなケースだからかもしれません。

 

仲良しのシニア夫婦のシェア消費、うまく活用すれば、客単価向上につながるかもしれません。というのも、概して人は、1人でお金を使う時よりも、複数で使う方がたくさん使うからです。きっと、見栄が働くのでしょう。また、複数で過ごすことはそう機会がないので、できるだけ満足する商品を購入して、充実した時間を過ごしたいという思いが強まるのかもしれません。仕事を引退したシニアにしても、寿命を考えると、夫婦で過ごせる時間はそう長くはありません。だから、できればより満足度の高い商品を購入する確率は高いのです。

 

このように考えれば、同じシニアをターゲットにするにしても、仲良し夫婦を対象にした方が、より収益を上げやすいのかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

驚くことに、大盛商品をシェアするシニア夫婦がいるとのこと。

また、年代が上がるほど、夫婦関係に満足している夫婦は多い。

1人よりも複数でお金を使う場合の方が、価格よりも満足度を優先するため、仲良しシニア夫婦をターゲットにした方が、収益は上げやすいのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

例えば、スーパーでも、夫婦で買い物に来ている来店客は、観察しがいがあるかもしれないですね。