Photo:Beef steak By:pelican
Photo:Beef steak By pelican

※日本のファミリーレストランのステーキではありません

 

外食業界でファミレスの一人勝ちはまだ続いているようです。そろそろファミレスのオーソドックスなメニューに飽きが来てもおかしくないですが、日経新聞の情報によると、そうではない様子。そればかりか、居酒屋が苦戦する一方で、ファミレスの既存店売上の好調は続いている模様です。

 

日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した3月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比1・7%増えた。前年実績を上回るのは2カ月ぶり。単価の比較的高い商品を扱うファミリーレストランが11カ月連続のプラスと、好調を維持している。(2014年4月26日付 日経新聞朝刊)

 

ファミリーレストラン「デニーズ」では15日に発売した「アンガスサーロインのローストビーフ」が好調だ。税込み1995円とファミレスとしては高額メニューにもかかわらず、想定の5割増で売れている。(2014年4月22日付 日経新聞朝刊)

 

そして、好調なファミレスを支えるのが、シニア層です。

 

ファミリーレストランがシニア向けの会員サービスや商品開発を工夫している。高度成長期の市場拡大とともに人生を歩んだ団塊世代が定年退職を迎えて時間に余裕ができ、ファミレスの利用増を見込めるためだ。シニアを固定客にすることで、その子供や孫の世代も一緒に来店する「3世代消費」も見込んでいる。(2014年4月18日付 日経MJ)

 

ならば、シニア層向けのメニュー開発が活発なわけですが、最近のファミレスチェーン各社がこぞって強化するのが、ステーキ。

 

すかいらーくは運営するファミリーレストラン「ガスト」で希少部位である牛の「ミスジ」のステーキを販売する。5月28日までの期間限定で、価格は税別999円。ステーキメニューの復活を望む顧客の声が多いことから、珍しい商品を低価格で提供し、集客力を底上げする。(2014年4月25日付 日経MJ)

 

すかいらーくはファミリーレストラン「ジョナサン」で、数量限定のステーキのコース料理を発売した。開業34周年を記念した。高級感を出したコースメニューを税抜き1590円で提供する。(2014年4月23日付 日経MJ)

 

ファミリーレストラン「デニーズ」では15日に発売した「アンガスサーロインのローストビーフ」が好調だ。税込み1995円とファミレスとしては高額メニューにもかかわらず、想定の5割増で売れている。(2014年4月22日付 日経新聞朝刊)

 

各社が力を入れるステーキの共通点は、高品質。美味しい部位や熟成肉を使うことで、単価を引き上げようという目的です。シニア層が高品質を求めている証拠でもあります。

 

ただ一つここで疑問が生じます。それは、シニアにとってステーキは重いメニューなのではないか、ということ。そう頻繁に食べられるものではなく、また量が多いと感じられる可能性だってあるわけです。頻度に関しては、フェアなど新メニュー開発によって、来店動機を高めることができます。実際、ロイヤルホストは、地方食材を使ったフェアを実施しています。

 

量に関して調べてみると、意外なことがわかりました。ミニサイズを提供していると思いきや、サイトには掲載されていません。恐らく、シニア層を意識したミニサイズは提供していないと思われます。となれば、通常サイズを縮小している可能性があるのですが、写真を見る限り、そうは思えません。また、グラムを明記しているロイヤルホストでは、熟成ロイヤルアンガスリブステーキを230グラムと310グラムの2パターンで展開。このグラム数は、決して少量ではありません。こちらのサイトを見ると、ステーキ一人前を207gにしています。よって、ロイヤルホストのステーキ230gは一人前、310gは大盛りと考えられ、シニア層向けのミニサイズを提供していないのです。

 

ミニサイズを提供しない理由は、ミニサイズを要望されないからだとすれば、シニア層はそのボリューム感からファミレスを好んで利用していることと思われます。つまり、飲食店がシニア層に支持されるには、品質の高さだけでなくボリューム感も必要なのです。これは本当に意外です。シニア層に、いいものをちょっと食べたいというニーズもありますが、飲食店に対してはそれ以上にボリューム感を望んでいる可能性があるのです。

 

ただし、ただ量を増やせばいいわけではありません。シニア層にボリューム感が支持される前提として、品質の高さと見た目の綺麗さがあるのではないでしょうか。だからこそ、ファミレス各社はこぞって、ボリューム感のある高品質ステーキメニューを開発しているのです。サイトの画像を見る限り、見た目にもとても美味しそうに見えます。

 

普段自宅で食べる事が多いから、飲食店では贅沢したい。質の良い物を、贅沢にたくさん食べたい。見た目も楽しみたい。こういうニーズがシニア層にあるみたいです。

 

☆今日のまとめ☆

シニア層がファミレスを支持するのは、質が高いからだけではない。

ボリューム感もあるからではないか。

だからこそ、ファミレス各社が、ボリューム感のある高品質ステーキメニューを強化している。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

デニーズのステーキは、少し凝ったカフェで出てきそうな見た目の良さ。

本当に美味しそうに見えます。

思わず行きたくなりました。