大阪商人が考える、スーパーとスーパー銭湯の違い

Photo:(夢の)スーパー銭湯スオミ豊田の湯 By:tsuda
Photo:(夢の)スーパー銭湯スオミ豊田の湯 By tsuda

 

先日、大阪のとあるカフェで大変興味深い話を聞いたので、記しておきたいと思います。ちなみに、この話は直接聞いたのではなく、自然に耳に入ったもの。よって、詳しくは書けません。

 

話の主は、大阪の商人らしきビジネスマン。食材の卸売を行っているようで、参入しやすい商材と販売先について話をしていました。

 

参入しやすい商材とは、ずばり大手企業のブランドが強くない商材。例えば、これからカップラーメンを販売しても、日清のカップヌードルという巨大ブランドがあるから、勝ち目はないのです。一方で、ドライフルーツには、特に大きなブランドはありません。「XXと言えば◯◯」という◯◯がなければ、この条件に合致します。ただし、こういうトップブランドない商材は、PBが参入しやすいから注意が必要。価格勝負となれば、PBには勝てませんので。

 

次に販売先について。スーパーで食材を販売しても、あまり儲からないようです。というのも、消費者がスーパーに求めるのは安さのために、割安感がなければ売れないため。さらに、スーパーに卸すまでに大きなコストが掛かります。一方、スーパー銭湯は、消費者が安らぎで利用する施設のため、少々高くても売れるようです。スーパーでは一リットルの牛乳を数円でも安く買いたい消費者が、スーパー銭湯の瓶入り牛乳を価格も見ずに買って行きます。この違いは、ニーズの違いとも言えるかもしれません。スーパーでは数円でも安く買いたいニーズが強いのに対し、スーパー銭湯では、少しでも快適になりたいというニーズが強いのです。どちらが高く売れるかについて、説明はいらないでしょう。

 

同じことは、家電製品にも言えるかもしれません。家電量販店では、ついつい価格に目が行ってしまうので、単価の高い商品は売りづらい。一方、雑貨店では、価格よりもデザインが重視されるため、単価の高低は販売にあまり影響を及ぼしません。

 

単価の高い商品を売りたければ、スーパーに販路を絞るのではなく、スーパー銭湯など価格が重視されない小売業態にも目を向けた方がいいかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

スーパーは価格が重視される業態であるのに対し、スーパー銭湯は快適さが重視される業態である。

よって、単価の高い商品は、スーパー銭湯の方が売りやすい。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

神戸物産の新業態・ガレオンに行きました。

格安輸入食材店というコンセプトです。

次回取り上げたいと思います。

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