Photo:生活の跡 By:twinleaves
Photo:生活の跡 By twinleaves

 

先日、不動産の入門書を読んだところ、とてもおもしろい発想がありました。それは、人口減少により、不動産の需給が緩むと、不動産がコモディティ化するというものです。

 

具体的なデータは手元にはありませんが、空き家数・空き家率は今後急上昇する模様。まぁ、数十年後には人口が1億人を下回る確率が高いと予想されているので、空き家が増えるというのは想像に難くありません。考えてみれば、不動産のチラシは依然多く、いや増えている感じすらし、売れ残っている物件がかなりあるという感覚。比較的都市部でも、空き家が増えているのかもしれません。

 

ちなみに、空き家は社会問題化します。持ち家優遇制度が転換しない限り、空き家を更地にするインセンティブが働かないから。さらに、空き家は荒廃すれば、治安悪化にもつながります。政府は本腰を入れて空き家対策を行っていないですが、今後注目されることは間違いないでしょう。

 

人口減少によって、不動産の需要が減ると、不動産価格は低下します。ここまでは、比較的簡単で、私もそう予想しています。ただ、コモディティ化するまでは、思いもつきませんでした。不動産のコモディティ化とは、単なる価格下落に留まらず、不動産がありふれたものに転換することを意味します。一生で一度の買い物対象から、何気なく買う対象に変化すると言えます。衣類が、シーズン毎に買う対象から、気に入ったら買う対象になったことと同様です。

 

しかし、ファストファッションのように、不動産のファスト化が進むかというと、そうとは思えません。というのも、不動産は所有に対して費用が掛かり、しかも株式市場のように取引市場がないために、そう簡単に売買できないからです。ここは、衣類との大きな違い。

 

ならば考えられるのが、売買主体から賃貸主体への転換。気にいった不動産があれば、気軽に借りるものに変わる可能性があるのではないでしょうか。不動産のコモディティ化とは、真剣に売買を考える対象から気軽に賃貸をする対象に変化することのように、思えます。

 

この場合付随して増えるのが、引っ越しやリフォーム。リフォームは今後需要が増えると注目されていますが、引っ越しも数が増加すると思いますよ。しかも、まだ価格が高止まりしていることを考えると、引っ越しサービスの価格破壊が起こる余地は十分あります。また、空室率が増加することを考えると、礼金・敷金の制度も大きく転嫁(衰退?)するかもしれません。

 

課題は、家賃が定期的に支払われるかや部屋が極度に汚されないかという信用面。保険などを使えば、この辺りの解決もそう難しくないように感じます。

 

☆今日のまとめ☆

人口減少によって不動産に起こる変化は、コモディティ化。

これは、一生に一度の買い物対象から気軽に賃貸できる対象への変化ではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

空き家が増えるわけだから、特に注文を付けなければ、不動産の仕入れは簡単になるということです。

ならば、店舗ビジネスのハードルも下がることになります。