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4月の日経MJに、尼崎のショッピングセンター(SC)・つかしんが一面で取り上げられていました。特に、つかしんに大きなニュースがあったわけではなく、特集記事としてつかしんが紹介されていました。

 

自転車・徒歩での来店7割 普段づかい取り込む

兵庫県尼崎市の独立系ショッピングセンター(SC)「グンゼタウンセンターつかしん」が商業施設激戦区で客数を伸ばしている。1985年にセゾングループが総力を結集してオープンした「つかしん」だが、営業不振から2004年に核となる西武百貨店が撤退。その後たどりついた地域密着型の生き残り策は、苦戦するSCの再生モデルとなりそうだ。(2014年4月16日付 日経MJ)

 

この記事、日経MJを取っている人にはぜひ読んでもらいたいのですが、つかしんに興味が沸くこと間違いありません。なんせ、通常のSCとは異なり、坪効率よりも雑多性・賑わいを重視しているのですから。そこで、実際につかしんを視察してみました。

 

実は、過去にも一度つかしんに行ったことがあるのですが、その時はジョーシンを利用しただけで、自慢の食品売場には足を踏み入れませんでした。よって、今回が初つかしんと言っても過言ではありません。そこで、つかしんで私が注目した点をまとめてみました。

 

【つかしんの注目点】

[1]   各店の店舗面積はそう大きくない

[2]   競合する業種でも共存している

[3]   夜は総合スーパーの一人勝ち

 

1について、つかしんには、無印良品・ユニクロ・ABCストアというSC常連チェーンが入っています。ただし、各店舗はそう大きくありません。つかしんというSCを考えれば、小さい方でしょう。食品フロアでも、カルディやグランマルシェ(酒類専門店)などが入っているものの、こちらも店舗面積は小さめ。それでも、一箇所に集まっていることは大きな利点なのか、平日でもそれなりに来店客がありました。通常使い(ハレの逆)の利用としては、そう大きな店舗面積は必要ないのかもしれません。それよりも、利便性の方が優先されます。コンビニが女性やシニアにも顧客層を広げている理由と、同じです。

 

2について、これは実際に食品フロアに足を踏み入れると、かなり異様です。個人経営の喫茶店があると思えば、目の前にスタバがあったり、その先にコーヒー専門店・HIROのカフェがあるのです。さらに、別館に行くと、コメダ珈琲にタリーズがあります。カフェだけで何軒あるのか、と思うほど。売上金額ではスタバがダントツ一番とは思いますが、それぞれ常連客がいるからこそ、共存できているのです。同様に、食品小売でも、平和堂・コープこうべがあるだけで驚くなかれ。その間には、個人経営らしき鮮魚店に八百屋、精肉店まであるのですよ。利便性だけで言えば、総合スーパーに分があると思うのですが、夕方時は各店賑わっています。消費者は使い分けしているのです。もちろん、競合店との差別化は必須ですが、差別化さえできれば、たとえ一つ屋根の下でも小売店・サービス業は共存できることがわかります。

 

3について、ただ夜となれば、利便性を優先する人が多いのか、総合スーパーの来店客が増える一方、専門型食品店は寂しくなります。仕事帰りで疲れているのか、それとも早く帰宅したいのか、総合スーパーのワンストップショッピングに分があるようです。

 

つかしんの業績がいいかどうかは、わかりません。親会社のグンゼの決算説明書を見ると、SCを含むライフクリエイト事業は好調な模様。リニューアルや景況感の回復の影響もあるので、オーガニックな意味での競争力はわかりませんが。ただ、雑多な店舗、特に利用頻度の高い食品関連店舗を集めたSCは、商店街の将来像としては十分ありえるのではないでしょうか。また、単に利便性だけを追求するならネット通販には敵いませんが、雑多な店舗を集めることでリアルな面白さを提供できれば、店舗ビジネスもまだまだ健在のように思えます。いやいや、ネット利用者が増えるほど、リアル店舗の希少性は増すので、競争力は高まるかもしれませんよ。

 

 

☆今日のまとめ☆

つかしんの競争力は、雑多な店舗を集めたことであり、競合する業種でも、消費者は使い分けている。

雑多なことは、ネットにはないリアルな面白さであり、大きな強みではないか。

これが、商店街の未来像に見える。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

WSJメルマガでも取り上げたのですが、サントリーの金麦クリアラベルはいいですよ。

まるでビールのようであり、サッポロのなんとかとホップに似ています。

ケース買いがしたくなった、久しぶりの新商品でした。