馴染みブランド商品しか売れないネットスーパー
昨日の記事をもう少し掘り下げる意味で、小売における店舗とネットのメリットを考えてみました。
【店舗のメリット】
- 送料がかからない
- 商品に触れる
- 商品を並べて比べられる
- 店員さんに質問できる
【ネットのメリット】
- ほぼ24時間365日買い物ができる
- ネット環境と端末があればどこでも買い物ができる
- 自宅まで運んでくれる
- 価格比較ができる
- 検索できる
このメリットを裏返せば、ほぼそれぞれのデメリットになります。
となれば、次のような新機能を付け加えれば、買い物の利便性が高まるかと思います。
【店舗にあればうれしい新機能】
- 検索できる(現行では商品を探すのが面倒)
【ネットにあればうれしい新機能】
- 商品パッケージに記載されている商品情報が掲載されている(現行では商品名・写真・一言の特徴のみ)
- 商品特徴を比較できる(現行は商品名・パッケージ・価格の比較のみ)
いやいや、
ネットは無限のスペースがあるのだから、商品説明は商品パッケージに記載されている以上にできるのでは?
と疑問に思い、大手スーパーが運営するネットスーパーサイトを見ると、掲載されているのは、
- 商品名
- メーカー名
- 容量(グラムやミリリットルなど)
- 価格
- 一文の商品説明
- JANコード
ぐらい。もちろん、運営企業によって掲載ボリュームは異なりますが、どのサイトも似たり寄ったり。本当に売る気があるのか、と疑うほどです。特定の商材を扱った通販サイト運営者が見ると、掲載されている情報の少なさに唖然とすることでしょう。
これだけ少ない情報から、本当に自分が望む商品を選ぶのは至難の業。そこで、
なぜ、ネットスーパーでは掲載情報が少ないのか?
について考えてみました。
あくまで推測ですが、
- ネットスーパー自体それほど儲からないので、多数の商品一つ一つにいちいち情報を掲載・修正するコストを掛けられないから。
- ネットスーパーは競合に顧客を奪われないための販売形態にすぎず、できるだけ店舗に誘導したいから。
という理由からでしょうか。どちらの理由にしても、小売企業がネットスーパーに消極的であることは確か。
このようなサイトから期待できる消費行動は、
- 普段から馴染みのある商品を買い、買ったことのない商品は試さない。
でしょうか。商品説明が少なく、パッケージに記載されている情報が掲載されていないので、買ったことのない商品を買うことは勇気のいる消費行動になります。一方、メーカーにとっては、ブランド力のある商品をいくら持っているかが、ネットスーパーで自社商品を売る上で大きな意味を持つことになります。
ただし、消費者が食品を選ぶ上で「安全・安心」を一番重要視することを考えると、現行のネットスーパーは消費者ニーズに合致しているとは言いがたい。少なくとも、商品パッケージに掲載されている情報(調理方法や原材料表示などの一括表示、栄養成分表など)は、サイトに掲載することが、消費者から求められるように思えます。いやいや、もしかしたらネットスーパーを通じて、取扱い商品の種類を減らそうとしているのかもしれないですが…
※調査したネットスーパー:イオン、イトーヨーカ堂、西友、ダイエー
☆今日のまとめ☆
情報ボリュームの少ないネットスーパーで売れるのは、主に馴染みのある商品になるだろう。
メーカーがネットスーパーで売上を伸ばすには、ブランド力のある商品を持っているかどうかが問題になる。
ただし、「安全・安心」を求める多くの消費者にとって、今のネットスーパーはニーズを満たしているとは言えない。
少なくとも、商品パッケージに掲載されている情報は、サイトに載せる必要があるだろう。
☆今日のこぼれ話☆
ネットスーパーは、会員登録をすることが利用する前提となっており、登録前に見るには「お店を覗く」という機能を使って、閲覧することになります。
これは、扱い商品や価格が外部に流出させたくないからでしょうか。
通常の通販サイトでは、このような機能を見たことがありません。
少し不思議に思えました。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓