インテックス大阪で行われた中小企業総合展と省力化技術
Photo:3-D Printer By Andrea Schwalm
5月の最終営業日に、インテックス大阪で行われた中小企業総合展に行ったのですが、今回はものづくり企業が大部分で、技術に疎い私はほとんど付いて行けず。招待状が届いた時から既にわかっていたのですが、あれほど素通りするとは思えませんでした。そう高い期待を持たずに参加したのですが、小さな期待があったのも事実。それは、省力化技術です。
日経新聞などで人手不足が盛んに叫ばれていますが、この問題はそう簡単には収まりません。人口問題は、構造問題ですから。将来、出生率が劇的に上昇すれば、長期的には解決になりますが、それでも時間が掛かります。それだけ企業にとって深刻な問題ならば、そこに商機を見出す企業もあるはず。中小企業展では、この商機に注目した企業や技術を注意深く観察したのですが、殆どなし。ちょっと意外であり、残念な結果でもあります。
もちろん、一部にはありました。介護ニーズに直目した介護施設用の機械や、重い荷物を移動しやすくするマシンなど。しかし、それ以上に広がる気配もなく、少なくとも、私には省力化に寄与する新技術は、全く発見できませんでした。
逆に多かったのは、部品などの製造機械部材。そして、3Dプリンターです。3Dプリンターは、関連企業を集めたブースを設けるなど、特に力を入れているようにも思えました。実際に、プリントされている場面を見ましたが、あれは面白いですね。試作品製造だけでなく、エンターテイメントとしても使えます。逆に、試作品メーカーにとっては、今後大きな価格破壊が待っているのでしょうが。
まぁ、私のような文系は、全くの対象外だったのかもしれませんが、それでも、各企業の商品が、どのように企業の売上増・コスト削減につながるのか、理解しにくかったのも事実。どれだけ人件費を削減できるかをもっとわかりやすく説明できれば、人手不足に悩む企業の注目を浴びたのではないかと、思われます。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
人手不足は、賃金上昇や労働環境の改善で解決する問題ではないですね。
当たり前ですが、生産性の上昇しかないでしょう。
そう考えれば、待遇改善は生産性の分母を増やすだけになるので、逆効果になりかねません。