地域格差があるからこそ、地方が狙う客層とは?
前回、住民の実質賃金が上昇せず、そればかりかガソリン代・電気代の上昇で懐が寒くなり、その影響が地方小売店に及んでいることを取り上げました。ならば、もう大都市で稼ぐしかないんじゃないかと、ついつい考えてしまいます。これから、地方企業が、どんどん大都市に進出することは避けられないようです。しかし、ちょっと視点を変えると、地方にはまだまだ可能性があるんじゃないかと思うのです。
その可能性を与えてくれるのが、トラベラーではないでしょうか。それは、日本人観光客であり外国人観光客。以前にも取り上げたかと思うのですが、観光客は時間の制約があり、さらにコストよりもベネフィットを優先する傾向が強いので、品質の良さを納得してもらえれば、高くても売れます。ここに、賃金や物価上昇はさほど関係しません。つまり、観光客相手の商売に関しては、賃金・物価という地方の不利な点は、ほとんど悪影響を及ぼさないのです。
日経新聞を読むと、外国人観光客に対する新サービスの記事が目白押しですが、そのほとんどはまだ大都市だけの話。地方へ波及するには、まだまだ時間が掛かりそう。言葉の問題もありますし、外国人観光客を誘致するとなると、プロモーションなどそれなりのコストも掛かります。ならば、日本人観光客を増やす努力をしてはどうでしょうか。旅好きなシニア層はこれからまだまだ増えますし、この層をうまく獲得できれば、リピーターにすることだって可能かもしれません。
地方経済を救うのは、観光のような気がしてなりません。
☆今日のまとめ☆
実質賃金の低下・生活コストの上昇という悪条件の中にいる地方経済。
この悪条件の影響をほとんど受けない顧客層がある。
それは、日本人・外国人の観光客ではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
最近気になるのが、白鶴の特別純米酒「山田錦」です。
スーパーで普通に販売されているのですが、まだ試飲をしたことがないので、なかなか踏み切れません。
日本酒度が少し低いような気がして…