フィリピンのバス

 

日経にバス運転手が不足していることに関する記事が掲載されていました。

 

その理由として、

 

給与の低さ

大型二種免許保有者の減少

 

を挙げていましたが、後者の免許保有者減は、バス運転手という仕事の魅力が低下していることの表れ。当たり前ですが、バス運転手になりたい人が減ったということは、バス運転手という仕事が魅力的ではないからです。では、なぜバス運転手という仕事は魅力的ではないのか。

 

【バス運転手という仕事が魅力的でない理由】

[1]給与が低いから

[2]格好悪いイメージがあるから

[3]仕事がキツそうだから

 

1について、これは日経でも指摘されていた問題。日経に掲載されていたグラフによると、バス運転手の年間所得は、全産業平均よりも100万円ほど低いのです。しかも、3のように、労働時間は全産業へ員よりも400時間ほど長いようです。労働時間は長いのに、所得が低いということは、割の悪い仕事になります。これでは、魅力的ではありません。

 

ただ、給与水準だけが仕事の選択基準ではありません。格好良さという要素も、仕事選びには大きく作用します。この点でも、バス運転手は不利になるのではないでしょうか。あくまで私のイメージですが、格好良いと思える運転手に遭うことはめったにありません。どちらかというと、泥臭いというイメージでしょうか。これでは、求職者が増えないのも納得です。

 

3の仕事のキツさは、運転手が増えれば解消するとして、1・2を克服すれば、バス運転手という仕事が魅力的になる可能性が出てくるのではないでしょうか。

 

【バス運転手という仕事を魅力的にする方法】

[給与面]新たな収益源の確保

[格好良い]制服・運転席の見た目を良くする

 

まずは、給与面について。給与を引き上げるには、利益を増やす必要があります。そのための一番簡単な方法は、既存事業の売上を伸ばすという方法。ただし、バス交通というビジネスは、車両を増やさない限り、座席数の制約があるので、客数に限度があります。その上で、売上を伸ばすには客単価=運賃の引き上げしかありません。しかし、規制や他の公共交通機関との兼ね合いから、運賃を上げることは簡単にできることではないのです。このような条件が加わることにより、バス交通ビジネスは、そう売上を伸ばせず、その余波が運転手の低い給与に跳ね返っているのでしょう。

 

ただ、バスビジネスの特徴をよく考えてみると、そこには大きなビジネスチャンスがあります。それは、乗客は一定時間バス内に固定されるという特徴です。つまり、バスは集客力のある空間・場所なのです。この集客力を収益化しない手はありません。単に広告をバス内に貼り付けるのではなく、バス内で積極的にローカル情報を発信してはどうでしょうか。意外にローカル情報はなかなか手に入らないもの。バス会社自体がフリーペーパーを配るというのも、一つの方法です。

 

格好良さは、見た目が重要。制服にしても、もっとカジュアルなものでもいいですし、逆にMKタクシー運転手のようなカチッとしたものでもいいでしょう。どんなスタイルであっても、だらしない格好はNG。子供が憧れるような格好を目指してはどうでしょうか。乗客から見える運転席も、清掃は必須。運転席は、格好良い存在としての、バス運転手の仕事場という認識が必要です。

 

また、わかりやすい形で社会貢献できる職業をアピールすれば、今の若者にウケるかもしれません。ただ、その場合でも、給与・イメージを向上させるのは必須でしょう。

 

☆今日のまとめ☆

バス運転手不足の要因は、仕事として魅力的でないから。

その理由は、給与の低さと格好悪さにあるのではないか。

ならば、新たな収益源を確保することで給与を引き上げ、制服や運転席を刷新することで見た目を向上すればいいのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

バス運転手不足の問題は、サービス業全体に関わることです。

そして、残念ながら、日本のみならず先進国で増えている仕事は、サービス業なのです。

仕事をいかに魅力的にするかは、サービス業全体にとってニーズの高い課題でしょう。