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日経新聞にセーラー万年筆・中島社長の一言記事が掲載されていました。

 

昨年末に発売した1万円の初心者向け万年筆の売れ行きが好調だ。一見面倒なインクを入れる作業も含めて、新鮮で面白いと感じる消費者が増えている(2014年9月9日付 日経新聞朝刊)

 

万年筆、売れているんですね。初心者向けということは、1万円でも単価が低い方なのでしょう。短い記事ですが、その記事を読むと、定年退職したシニア層が買ってそうな感じです。

 

そこで万年筆が売れている原因をまとめると、次のようになるでしょうか。

 

【万年筆が売れている原因】

  • 時間とお金があるシニア層が買っているから
  • インクを入れる作業を新鮮と感じられているから

 

注目したいのは2。インクをペンに入れるなんて、普段できない作業。いや、体験です。これができるのが、万年筆。一見面倒な作業ですが、やったことのない人には、新鮮味があります。また、自分好みのインクを選べることも、オーナー心理を擽る(くすぐる)のかもしれませんね。

 

「体験」というキーワードが出てきましたが、体験で思い出したのが、神戸・南京町で行われていた中秋節。このイベントのメインは、広場で行われる食イベント。テントで各店舗の中華料理を格安(?)で味わえます。この中秋節で一際目立っていたのが、福球というおみくじ。一回500円で巨大なガラポンを回して、景品をもらうという形式です。残念賞でも南京町で使える500円の金券がもらえるので、事実上のハズレ無し。この福球は行列ができるほど、人気でした。参加者にとっては、同じ500円を使うなら、くじ引きした方がいいに決まっています。しかし、南京町側にとっては、福球のお陰で先に売上を立てられるというメリットがあります。つまり、福球に参加した人は、500円以上は必ず南京町で消費するのです。イベントで売上を上げるうまいやり方です。

 

福球に行列ができていたのは、もちろん射幸心を煽ったからにほかなりません。しかし、巨大なガラポンを回せるという体験ができるということも、集客に寄与したのではないでしょうか。あれほどの巨大ガラポン、普通は見ないですから。参加者にとって、福球に参加するということは、体験にほかならないのです。

 

 

インクを変える、自分好みのインクを使えるという体験を売った、万年筆。巨大ガラポンを回すという体験を売った、南京町。体験が、お金を生み出した事例です。小売・飲食に体験を組み込むことで、売上はさらに増えるかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

万年筆が売れて、南京町に行列ができていたのは、体験があったから。

体験を組み込むことで、売上は伸びるのかもしれない。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

レストランでオープンキッチンが増えたのも、調理を見るという体験をウリにしたいからでしょう。

逆に体験がなければ、価格競争に陥り易いのかもしれませんね。