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カラオケ店を運営するコシダカホールディングスが、ギター演奏が可能な店舗を出店するようです。

 

カラオケチェーン「まねきねこ」を展開するコシダカホールディングス(HD)は20日、自分のギターを持ち込んで演奏を楽しめるサービスを始める。通常の曲からギターコードを抜いた音楽を流して、ギターを演奏する。まねきねこの全約360店舗などで利用できる。独自開発したカラオケ機器を使い、他社との違いを出す。

(2014年9月19日付 日経新聞朝刊)

 

ギターを弾きたくても騒音を気にして弾けない人って、結構いるんですよね。だから、そういう願いを叶える部屋ができるのでしょう。楽器を触らない生活をしているので、その分野には疎いのですが、おやじバンドコンテストが長年続いていることを考えると、楽器演奏を趣味にする社会人は意外に多いのかもしれません。コシダカのこの企画(?)は、もちろんおやじバンドコンテストに出るような50~60代の元バンドマンの集客を目的としたもの。バンド演奏を行う中高生もターゲットにしていますが、50~60代のギター演奏者の集客が主でしょう。中高生よりも50~60代の社会人の方が、客単価はずっと高いですから。

 

50~60代のギター演奏者が利用するお店となれば、ギター演奏者でない同年代の人も、その店舗を利用しやすくなるはずです。つまり、ギター演奏可能にすることで、順シニア・シニア層の来店ハードルを引き下げようという狙いもあるのではないでしょうか。カラオケといえば若者か酔客がたむろするお店、というイメージが強ければ、素面(しらふ)の50~60代はなかなか利用しにくいもの。音楽好きの50~60代ギター好きが集うチェーンになれば、そのような負のイメージは払拭され、金払いのいいシニア層を集客出来る確率は高くなるでしょう。

 

このコシダカの客層戦略で思い出したのが、スタバとロイヤルホスト。いずれも、業績絶好調(またはそれに近い)飲食チェーンです。両社の共通点は、客単価の高さ。そして、高くても売れているという点。もちろん、メニューの美味しさもあるとは思いますが、それ以上に雰囲気の良さが既存店売上の高さにつながっているのではないかと、思うのです。雰囲気を良くするのが、絞りこまれた客層ではないでしょうか。そして、それを可能にしたのが、単価の高さ。つまり、メニュー価格が高いために、客層が絞られ、心地よい雰囲気が味わえるので、リピーターが生まれているという理屈です。周りの顧客が自分と似ていれば、居心地よいことはあっても悪いことはそうないでしょう。ギター演奏を可能にして高くても利用してくれるシニア層の集客を目指すコシダカの戦略は、単価を高くして客層を絞るスタバやロイヤルホストと同じなのです。

 

客層を絞ることは重要ですが、どの客層にするかはもっと重要。学生と若い家族をメインターゲットにするマクドナルドが泥沼にはまっているのは、財布の紐が堅い消費者をターゲットにしているからかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

コシダカホールディングスがギター演奏可能店舗を開くのは、金払いの良い50~60代の顧客を開拓するため。

これは、単価を高くして金払いのいい顧客に絞り込んだスタバ・ロイヤルホストと同じ戦略と言える。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

またまた日本酒の話ですが、白鹿の山田錦という清酒を飲んだのですが、日本酒度+1のためか、私には少し甘かった。

もう少し辛口がいいですね。