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先週末に、西宮酒ぐらルネサンスと食フェアという食イベントに出掛けました。このイベントをどこで知ったのかは、忘れました。この手の食イベントの情報は、折込チラシでも入らない限り、なかなか手に入れにくい。

 

何年か前にも参加したのですが、今回も試飲コーナー(味わい酒ぐらひろば)は健在。しかも、どの酒蔵も行列ができるほど、日本酒好きの聖地と化していました。この試飲コーナーでは、とても興味深い試みがなされていました。それは、

 

試飲銘柄の比較表の配布

 

です。

 

この比較表では、日本酒を「辛口―甘口」「淡麗(すっきり)―濃醇(こくがある)」の2つの事象に分けて、マトリックス図で示しています。例えば、辛口と淡麗が一番高いところに位置している銘柄は、「小西酒造 摂州男山」です。なぜ、興味深いかというと、

 

メーカー・銘柄を横断して、自分の好みの銘柄を探せるから

 

です。これをやっているスーパーなどの小売店は、ほとんどありません。百貨店などで試飲販売をしていても、比較できるのは試飲を実施している酒蔵の銘柄のみ。売場にある別の酒蔵の商品と比較したくても、日本酒度と酸度を比較できればいいほうで、その数値すらない銘柄は多く存在しています。店員に聞くのもいいですが、百貨店ならば辛うじて説明できるレベルで、セルフ・サービスの小売店(スーパーなど)で日本酒の銘柄間の比較・推奨ができる店員は、ほとんどいません。

 

このマトリックス図は、気に入った銘柄に確実に出会えるというほど確かなものではありません。例えば、辛口5・淡麗2.5の辰馬の「檀」と甘口2・濃醇2.5の同じ辰馬の「おづ」に関して、私にはよく似た味に感じました。飲む人やその人の環境(一杯目に飲むのか二杯目以降なのか)によってその感想は大きく変わるのです。しかし、それでもこのような比較表があるのとないのとでは、購入ハードルは大きく異なります。外したくない時は、好きな銘柄と似た特徴の銘柄を買えばいいし、冒険したければ、好きな銘柄と全く逆の銘柄を買うこともできます。購入ハードルを下げるという意味では、大変大きな役割を果たすのではないでしょうか。

 

一方、今回の試飲コーナーでは、改善すべき点も見受けられました。それは、

 

試飲銘柄が明記されていないために、どの銘柄を飲んでいるのかわからなくなる

 

という点です。行列ができている割に、その先にある試飲銘柄はよくわかりません。とりあえず行列に並ばないと、試飲できないのです。自分の番が訪れてもカップに日本酒を少し入れてもらうだけで、商品説明はほとんどありません。あったとしても、少し酔いが入ると、すぐに忘れてしまいます。これでは、好きな銘柄にめぐり逢えても、その銘柄をイベント後購入することはできません。日本酒の美味しさを認識もらえても、購入につなげることはできないのです。

 

その解決策として、

 

試飲カップにつぐ時に銘柄のカードを配る

 

というのはどうでしょうか。コストは掛かりますが、これならどの銘柄を飲んでいるのかは一目瞭然です。カードならば、その場でメモを取ることも可能でしょう。さらに、そのカードに公式サイトや通販サイトに通じるQRコードを印字できれば、イベント後の購入を後押しすることも可能です。

 

☆今日のまとめ☆

酒ぐらルネサンスの試飲コーナーの良い点は、試飲銘柄の比較表を配布していた点。

これがあると、メーカー・銘柄横断で各銘柄を比較でき、自分の好きなタイプがわかりやすい。

一方、改善点は、どの銘柄を試飲しているかわからなくなる点。

この解決策として、銘柄を明記したカードを試飲時に配布してはどうだろうか。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

時間の関係で、試飲したのは白鹿(辰馬本家酒造)・大関・万代大澤醸造の三社のみ。

小西酒造の日本酒は飲んだことがないので、試飲できなかったことを少し後悔しています。

ちなみに、同じ日に、神戸の櫻正宗・菊正宗・白鶴でも、スタンプラリーのイベントを実施していたようです。