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ワタミの社長が変更し、外食部門のテコ入れが本格的に始まるようです。

 

ワタミの社長に3月1日付で就任する清水邦晃常務(44)は22日、日本経済新聞の取材に対し「世間の『ブラック企業』との批判を真正面から受け止める必要がある」と述べた。居酒屋に定休日を設定するなど、労働環境改善を最優先し業績回復につなげる考えだ。(2015年1月23日付  日経新聞朝刊)

 

興味を引いたのは、定休日の設定。従来は、店舗あたりの従業員を増やすことで、労働環境の改善を行っていました。定休日を設けるのは、それでも不十分だからに他なりません。考えられるのは、

 

従業員を増員できないほど離職が増加している

閉店した方がマシなほど固定費が上昇している

 

ことでしょうか。いずれかではなく、どちらとも実際に起きているのでしょう。従業員を増やせないほど人手が不足していれば、店を閉めなければ労働環境を改善できません。また、光熱費やアルバイト時給の上昇により、固定費が大きく上昇していれば、比較的客数の少ない曜日は閉めた方がマシになります。

 

もちろん定休日を設ければ、労働環境は改善します。しかし、その一方で収益へのマイナスインパクトを逃れることはできません。さらに、モノとは異なり飲食などサービスの場合、購入を集中的に行えないために、定休日を設ければ販売チャンスをみすみす逃すことになります。

 

例えば、百貨店の場合、平日に一日休んでも、どうしても欲しいモノなら別の営業日に購入を延期してもらうことは可能です。しかし、飲食店の場合、一日に3回ある飲食チャンスを翌日に延期することはできません。顕著な例は、ホテルでしょうか。よって、定休日を設定すれば、ワタミ外食部門は売上が落ちるばかりか、売上を伸ばすチャンスすら逃すことになります。

 

特に、ワタミのようにメニュー単価を引き下がることで、客数増を目指している場合は、定休日の設置によってその戦略そのものが揺らぐ可能性は極めて大きくなります。アルバイト上がりの清水新社長なら、そのことはもちろん承知でしょう。定休日を設置して従業員の士気を高めた上で、別の施策による客数の回復を目指すのでしょう。

 

定休日を設定すれば、定休日の店舗は稼働しなくなります。ということは、別の事業に利用できるので、定休日店舗を使った新たなビジネスが考案されているのかもしれません。

 

ブラック企業批判で客離れが深刻なだけに、定休日設置だけで業績好転は大変難しいと思われます。定休日設定により従業員の士気を鼓舞し、その上で別ブランドも含めた新たな集客策が必要となるのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

ワタミ外食部門が定休日を設定するのは、従業員の離職が深刻であり、また店舗固定費が上昇しているからではないか。

定休日によって集客増は期待できないので、今後新たな集客策が必要とされるだろう。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

実は、アルバイト・正社員時代の上司(直接ではないですが)は、清水さんでした。

とても気さくな人であり、いい時代のワタミの象徴的な人物と言えるでしょうか。

覚えているかなぁ。