焼酎もイベント・コト消費で売る時代?
最近、ビール(第三です)よりも焼酎を飲む機会が増えたせいか、焼酎売場を見ることが多くなりました。その売場で、ちょっと目を引くPOPを見つけました。それは、アサヒビールのかのかのPOPなのですが、
バチ割り
という飲み方を提案したものでした。詳しくは、アサヒのサイトを確認してもらいたいのですが、簡単に言えば、桶のような入れ物に敷いた氷とフルーツの上から焼酎を掛けて混ぜたもので、ソーダ抜きの酎ハイと言えるかもしれません。複数のバチ割りレシピがPOPには掲載されてあり、その写真を見ると、昼間から思わず飲みたくなったほど。
日経MJにも、アサヒのバチ割りに関する記事が掲載されていました。
アサヒビールがアルコール飲料を大鉢に入れて提供する「シェア飲み」を飲食店などに提案する。ワインをベースに果実などをつけ込んだ「サングリア」で大鉢 を使った提供店舗を7月をめどに現在の3・7倍にあたる1500店舗に増やす。複数人でシェアすることでパーティー気分を味わえる点などを売り込み、 20~30歳代を中心に顧客層を広げる。(2015年4月29日付日経MJ)
記事のメインはサングリアですが、バチ割りも終わりの方で触れられています。アサヒがバチ割りやサングリアを提案するのは、単に飲み方提案をするだけではなく、飲み会など大人数が集うイベントで飲んでもらいたいから。みんなでシェアすることで、酒離れが進む若者にお酒の美味しさを発見してもらおうという趣旨のようです。言わば、新規顧客の獲得による、客数の引き上げを狙った企画です。
バチ割りにしてもサングリアにしても、みんなでわいわい酒を飲んで楽しむというコトを提案したもの。つまり、コト消費につなげた販促です。注目点は、飲み方提案だけではない点。「みんなで」「楽しく」というイベント性を重視することで、コト消費として売り込んでいるのです。
日常的に消費する飲料・食料品も、コト消費で売り込む方が売れるのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
アサヒのバチ割りは、単に焼酎の飲み方提案ではない。
「みんなで」「楽しめる」方法として、コト消費に関連させた販促である。
日常的に消費する飲料・食料品も、コト消費で売り込む方が売れるのかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
バチ割り・サングリアとも、業務用の販促がメインです。
ただ、スーパーの焼酎売場でバチ割りが提案されているのも事実。
思わず、自宅でやりたくなりました。