日経MJ飲食店ランキングから考えた、タコベル渋谷の未来

tacobell

 

日経MJに14年度の飲食店ランキングに関する記事が、一面に掲載されていました。

 

日経MJは第41回(2014年度)飲食業調査をまとめた。消費増税、原材料高、人件費増など逆風が強まり大手が新規出店を控えたなか、果敢に攻めの新規 出店を進めた企業が成長軌道に乗った。共通するのは常識にとらわれない新たな視点での店作りで、シニアや家族客らのリピーターを獲得している。(2015年5月27日付 日経MJ)

 

記事にもあるように、好業績外食企業の共通点は、

 

新たな店作りで、シニア・家族客のリピーターを獲得した

 

こと。決して、若者や男性客の獲得に成功したわけではありません。

 

備忘録として、記事の中から興味深かった点をピックアップしておきます。

 

【2014年度日経MJ飲食店調査まとめ】

  1. 郊外型ステーキ店・ブロンコビリー→オープンキッチン、モニターを通した調理風景の公開、炭火焼きにより、楽しい雰囲気作りに成功。ゆっくり座れるテーブル席。100%ビーフのハンバーグは美味しい。女性やシニアで賑わう。営業利益率は、業界トップレベルの15%超え。
  2. パンケーキ店・ジローレストランシステム→料理学校卒業生の大量採用により多種多様な業態開発。高い業態開発力により、SC出店が容易に。
  3. 浜焼き居酒屋のSFPダイニング→自分で魚・貝を焼く浜焼きスタイルが楽しく、女性客の集客にも寄与。他の居酒屋との大きな差別化。
  4. 売上上昇業態→ビュッフェスタイル・回転寿司
  5. 売上低迷業態→ファストフード・パブ・居酒屋・バー・料亭
  6. 回転寿司→デザートなどサイドメニューの充実で家族客の集客に成功
  7. 喫茶→朝食・高単価ドリンクの投入で営業利益拡大
  8. 人材不足→パート時給7割が引き上げ。外国人労働者の採用も増加。
  9. 設備投資→新規開店から改装にシフト

 

詳しくは、日経MJを見てください。大きな傾向は、

 

単に料理を提供するだけではなく、どんなやり方で提供するかで業績に差が生まれている

 

ということでしょうか。そして、誰をターゲットにするかも重要。業績を拡大させている企業は、

 

シニア・家族・女性

 

の獲得に成功しています。決して、若者・男性ではないのでしょう。そういう意味では、オープン人気で賑わう渋谷のタコベルも、若者がターゲットだけに多店舗展開は難しいのではないでしょうか。

 

そう言えば、タコベル同様再上陸したウェンディーズは、すでに表参道店が閉店。六本木にファーストキッチンとのコラボ店があるものの、直営はいまだ一店舗しかありません。若者向けハンバーガーは、なかなか難しいようです。

 

 

 

☆今日のまとめ☆

2014年度の好調飲食店の共通点は、シニア・家族客・女性客のリピーター獲得に成功していること。

若者ターゲットのタコベルも、今後苦戦するのではないか。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

アメリカに居る頃、タコベルはおやつとして重宝しました。

なんせ99セントでタコスが食べられるんですから。

800円近く出して、タコベルのタコスセットを買うかと言えば、私には少し高く感じますね。

800円出せば、美味しい料理食べられますから。

 

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