客単価3倍のコストコが目指すものとは?
昨日(10/3)、コストコ尼崎店に行ってきました。神戸に引越してから行ってみようとは思っていたのですが、年会費のハードルが大きくて行かず仕舞いになっていました。見学だけでもできないかと思い、お店に電話で問い合わせて見ると、案の定やはり会員しか入店出来ないとのこと。(サイトに見学のことは全く書いてなかったため)ただ、サイトをじっくり見ると、不満ならば入会後いつでも年会費は返却してもらえるとのこと。なかなか言い難いことですが、4,200円という決して安くない会費。だから、もし欲しい物がなければ返金してもらうことを決めて、入会しました。
店内には、アパレル(ブルゾンやジーンズなど)から家電(パソコンや冷蔵庫など)・DIY商品、そして食品(加工食品はもちろん、野菜・果物・刺身まで)まで、まるでスーパーセンターのような品揃え。ただ、スーパーセンターとの違いは、その商品サイズ。すべてが大容量商品で、業務用商品が幅を利かせていました。だから、一品一品の価格は高い。平均単価は、1,000円ぐらい。結局、最後の会計は15,000円ほどになっていました。
一回の会計が15,000円とは、スーパーでの週末の買い物の3倍ほど。にもかかわらず、レジを通るのは一回だけ。つまり、コストコは、
◎顧客のレジを通るコストが、通常のスーパーの1/3。
ということができます。これは、大きなコストダウンです。レジの業務に掛かる変動費は人件費がほとんどで、しかも人件費には給料以外に社会保険料がかかるので、人件費は企業にとって大きなコスト。この大きなコストが大きく削減できるとなると、企業の収益に大きなプラスになります。さらに、単位あたりのユニットプライス(例えば、100gあたりの価格。)がスーパーと同じとすれば、一回の買い物で3倍の量を買うことになり、来店頻度は1/3になります。来店頻度が低くなれば、レジや駐車場・その他店内に配置する人員も少なくて済み、これもコストダウンになります。このように考えると、大容量(巨大容量とも言える)商品を販売することにより、
◎コストコは、人件費の最小化を狙っている
と考えることができます。
通常小売店では、来店顧客数を引き上げて販売機会を増やすために、来店頻度を上げようと努力しています。ドラッグストアが、加工食品などの食品の販売に力を入れるのは、この最たる例でしょう。しかし、コストコは、商品単価を引き上げることにより、来店頻度を下げ、コストダウンを目指しています。常識にとらわれていては、コストコのビジネスモデルは思いつかないことでしょう。イノベーションは、常識を疑ってみることによって、生まれるのかもしれません。
☆ 今日のまとめ☆
コストコは、巨大容量商品を販売することによって、売上1円あたりのレジ処理にかかるコストを引き下げ、さらに来店頻度を下げることにより、その他店内の人件費を削減している。
このように考えると、コストコは、人件費の最小化を目指したフォーマットと言える。
来店頻度をできるだけ引き上げようとする小売業界の常識に囚われなかったために、このビジネスモデルを産み出せたのであろう。
☆10/3の目標 ☆
1 プライベートブログの更新 ×
2 午前6時起床 ×
3 毎朝、鏡の前で笑顔の練習 〇
4 腕立て・腹筋を各30回 ×
5 部屋・事務所などの掃除をする ◯
6 手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。×
7 読書(書籍・雑誌)をする ×
8 毎朝、ツイッターでつぶやく ×
☆今日の告知です☆
ホーチミンの食品商談会に持っていく商材を探しています。
常温保存できる加工食品で、できれば兵庫県産がいいですね。
無料で提案・事後報告をしますので、食品メーカーさんのご連絡お待ちしております。
また、有料でカテゴリー全体の調査も募集しています。
一件あたり5,000円から。(調査時間により金額が変わりますが、金額は渡航前に決定いたします。)
報告書を発行しますが、内容にご不満の場合は全額返金予定です。
☆今日のこぼれ話☆
週末だったためか、コストコは大変多くのお客様で賑わっていました。
駐車スペースを探すことに苦労したぐらいです。
また、輸入商材や普段目にしない巨大商品が多く、見るだけも大変楽しい。
単にユニットプライスが割安なお店だからだけではなく、買い物が楽しめるお店でもあるので、多くの消費者に支持をされていることでしょう。
また行きたいと思いました。