【435号】アメックスとフォースクエアの提携、属性の高い顧客を多く持つ強み。

amex


◎本日のニュース

1)見出し 
AmEx Teams Up With Foursquare


出典
http://goo.gl/RxzG0


2)要約

クレジットカード大手のアメックスは、
フォースクエアと提携しフォースクエアの豊富な会員の開拓を
目指すと発表した。

アメックスは、この提携により、
現会員よりも若い層の入会を促すとともに、
カードの利用頻度を高めてロイヤリティを高めることを狙っている。

一方、フォースクエアは、
この提携による収益は見込めないが、
フォースクエアを活用する店舗と利用者を開拓することを目指す。
将来的に、この会員の多さを武器に、
店舗やアメックスなどのクレジットカード会社からの
収益を期待する。

また、フォースクエアが、
アメックスのような大企業と提携するのは今回は初めてとなる。

3)キーとなる英文
The move reflects the credit card company's drive 
to win over younger consumers and gives Foursquare a
heavyweight partner as Google Inc., AT&T Inc. and others
 jump into the mobile-commerce game.

4)キーとなる英文の和訳
この動きは、そのクレジットカード会社が
若い消費者の獲得に駆り立てられていることを示すとともに、
グーグル社やAT&T社などの企業がモバイルコマースゲームに傾倒するように、
フォースクエアを重要なパートナーに格上げしたことを示す。

5)気になる単語・表現
なし

6)今日のヒント
リアルの世界(ネットではないという意味)で稼ぐ企業が、
ネット企業と提携する話は特に珍しくない。
今回の例も、クレジットカード会社のアメックスが、
ネット上でジオサービス(地理に関するサービス)を
展開するフォースクエアとが提携したという話。

フォースクエアについては、
以前にメルマガでも紹介したことがあるが、
改めてそのサービス内容を紹介する。
GPSが搭載されたスマートフォンを持つユーザーが、
好きなお店(レストランやバー、小売店など)に来た時に、
フォースクエアのサービス上でチェックインをして、
別の会員と交流したり、チェックイン回数・頻度によって
称号を獲得したり、さらにはお店の割引を受けられるというサービス。
利用者・割引を提供する店舗とも、
無料で活用できるので、利用者・利用店舗は急増している。

アメックスは、フォースクエアの持つこの膨大な会員に着目した。
フォースクエアの持つ会員の特徴は、

IT機器に興味のある若者。

この属性が、アメックスに魅力的に感じたので、
提携したと言える。
アメックスが魅力的に感じた理由は、
これまで会員として獲得できていなかった若者であるから。
比較的高価格なIT機器に興味があり持っているということは、
興味のあることに対してお金を使えるほどの可処分所得があるから。
だろう。アメックスにとって、
少々費用をかけてこれらの属性を持つ消費者を獲得したとしても、
将来的に十分ペイできる。
しかも、この提携にかかるコストが比較的小さいとなれば、
提携しない手はない。(この提携でフォースクエアは収益を
上げないと記事に書いてあるので、
その分アメックスの負担は少なくなる。)

一方、この提携から収益を上げられないフォースクエアは、
アメックスという大企業と提携することにより、
信用度が増す。
利用する店舗・会員を増やすことができる。
というメリットがある。今は収益を上げられなくても、
会員・店舗が増えることにより将来的にインフラのような存在になれば、
その収益力は強固なものになる。
フォースクエアにとっても、大きなメリットのある提携なのである。

このように考えると、属性の際立った会員を多く持つことは、
大きな競争力である。たとえ、新興企業でも、
その競争力で信用を獲得することができる。
特に、その会員に購買力が備わっていることを証明できれば、
その会員名簿が大きな収益を生み出せる財産となる。

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《今回のヒントのまとめ》                                       

1) アメックスがフォースクエアと提携したのは、
これまで開拓できていなかった若者を獲得できるとともに、
フォースクエアの会員にある程度の可処分所得が期待できるからである。

2)一方、フォースクエアは、
アメックスと提携したことで信用度が増すとともに、
店舗・会員を増やすことができる。

3)今は収益が見込めなくても、
膨大な数の店舗・消費者がフォースクエアを使うようになれば、
将来的にインフラのような存在になり、
その収益力は強固なものとなる。

4)このように、属性の際立った会員を多く持つことは
大きな競争力であり、その競争力によって、
信用を獲得することができる。


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6)おすすめ商品・サービス 

Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、
ヴァン・ド・ペイ

です。
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
こんばんは、高尾です。
配信が遅れ、失礼しました。(いつも18時に配信しております。)
今日は、昼から六甲アイランドにある神戸国際大学にて、
六甲アイランドガーデンシティ構想と商業についての講習を受けました。
大学で講義を受けるのは、かれこれ11年ぶり。
そして、今はタリーズで執筆。
そろそろ、ノートパソコンの電池が切れそうなので、
今日はここまで。


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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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