キャッシュバックとポイントはどちらが得か(前編)
今晩、JR元町駅近くを歩いていると、上島珈琲店でとあるポスターを見かけました。そのポスターには、
「テイクアウトのお客様には、珈琲を30%増量!」
と書かれてあります。コーヒーショップ(しかもセルフ型の)で、特定の顧客にだけ量を増やすことは珍しいことです。ただ、この販促の目的は、
「できればテイクアウトしてもらって、座席の回転を早めたい。」
であることは明らかです。
顧客に特定のメニューに誘導するのに使う方法としては、割引が一番多い。例えば、マクドナルドでは、セット(ハンバーガー・ポテト・飲み物のセット)へ顧客を誘導するために、セットの価格を単品の合計金額よりも割引しています。
では、なぜ、上島珈琲店は、増量という誘導方法を取ったのでしょうか。その理由は、
◎顧客が感じる価値とお店が負担するコストに乖離がある
からです。例えば、コーヒーの価格を500円として、コーヒーの原価をその30%(つまり150円)とします。この場合、
◎顧客が感じる30%増量の価値=500円X30%(増量分)=150円
◎お店が負担するコスト=500円X30%(増量分)X30%(原価分)=45円
となり、お店は45円負担するだけで、顧客に150円の価値を提供することができます。(正確には、30%増量した場合の価値の増幅は30%未満となります。)これは、お店にとっては大変安上がりな顧客還元策です。
これをキャッシュバックで行った場合、
◎キャッシュバック金額=顧客が感じる価値=お店が負担するコスト
となり、増量する場合よりも、効率の悪い販促方法となります。
これと同じことが、ポイントでも起こります。(明日に続く。)
☆今日のまとめ☆
増量という販促方法は、キャッシュバックよりも効率が良い。
☆今日のこぼれ話☆
今使っているノートパソコンの、バッテリーの持ちがかなり怪しくなってきました。
フル充電でも、1時間半ほどでバッテリー低下の警告が表示されます。
かれこれ、4年弱ほどしか使っていませんが、中古だからそろそろ寿命かもしれません。
次も、中古かな。
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