神戸ITフェア、ネスレ日本のウェブ戦略に見た消費者コミュニケーション

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先日の金曜日に神戸産業振興会館で行われた神戸ITフェスティバルに参加しました。(参加というか、聞きにいっただけですが。)こういう企画が無料で参加できるのは、非技術者の私としてはありがたいことです。触りを聞くだけでも、どう商売に使えそうかがわかりますので。

 

2・3のセミナーを聞いたのですが、その中でも特に興味深かったのが、

 

ネスレ日本のIT戦略

 

です。ネスレ日本には、ウェブを通じて消費者とのコミュニケーションをつなげる部門があり、その部門は、DDMと言うそうです。これは、Direct & Digital Marketing の略。さすが大手だけあって、流通の関係強化を目指すだけでなく、消費者とのつながりも重要視しています。

 

大手消費財(消費者が直接購入して使う商品)企業は、消費者への訴えかけを従来から行っています。一番大きなのは、テレビCMでしょうか。震災の影響なのか、消費財メーカーのテレビCMはまだ少ないですが、サントリーあたりから復活しています。大手企業がテレビCMなどで消費者とのつながりを重視するのは、消費者に売り場で選んでもらうことが大変重要だからです。

 

大手に限らず中小企業にとっても消費者に自社商品を選んでもらうことは大変重要に思えますが、現実はそうではありません。中小企業にとっては、まずは店頭に並ぶことが大きなハードルになります。そのハードルを越えた後は、次は目立つ場所に並べてもらい、消費者に認知される必要があります。エンド(棚の端)や島(島のように周りを回遊できる独立した平面的な売り場)が目立つ場所になりますが、そこに並べてもらうには、ある程度の売上金額を稼げなくてはなりません。そのために、メーカーは値段を下げて、特別価格で販売してもらうように交渉するのです。(値下げして、多くの数量を買ってもらう交渉ですね。)この特売交渉でお金をある程度使うので、消費者とのつながりを強化する余力はありません。だから、消費者に直接商品や自社を訴えるテレビCMや新聞広告などの広告を打つことはほとんどありません。

 

ネスレ日本のような大企業も、売り場確保の交渉を行います。ただ、中小企業との違いは、売り場を確保した後に売り場で選んでもらうために活動をする点。これが、消費者とのコミュニケーションであり、テレビCMや雑誌広告などです。もちろん、中小企業同様に、特売売り場での露出も目指します。しかし、定番売り場(カレーやカップラーメンなどのカテゴリーごとに商品が並ぶ棚)での売上拡大も追及します。テレビや雑誌などのメディアで商品やブランドを認知してもらい、小売店の売り場で見つけてもらい、買ってもらう。または、たまたま売り場で見つけた時に、広告を思い出してもらい、カゴに入れてもらう。こういうプロセスを経て、定番売り場での売上につながります。

 

ネスレ日本はさすが大企業、商品を認知してもらうためにウェブを使っているよりは、ブランドの認知度・好感度をアップするために活用しているようでした。例えば、ネスレ協賛のウェブ番組(テレビ番組のウェブ版のようなもの)。この番組を定期的に見てもらい、ネスレと消費者がつながる頻度を高めようとしています。その結果、買い物の時に、ネスレの商品を選んでもらう。ウェブからリアルでの売りにつながります。

 

さらに、商品パッケージにQRコードを付けて、商品購入後にウェブに誘導しています。これは、ウェブを見てもらい、ネスレをもっと好きになってもらい、リピートしてもらおうという戦略。ネスレの違うブランドの売りにもつながるかもしれません。リアルの売りからウェブでのコミュニケーションにつなげ、さらなる売りにつながります。

 

ネスレが消費者とのコミュニケーションを深めるのは、顧客を増やすとともに顧客を囲い込むのもその目的なのでしょう。人口減少が避けられない日本でしか営業できないネスレ日本は、顧客を増やすことは大変難しい。だから、今の顧客とのつながりをより強化する必要がある。その方法として、ウェブを活用しているのです。

 

これは大手企業だけの問題ではなく、日本で販売している限り中小企業も避けられない。ネスレのような大規模なウェブ活用はできなくとも、ウェブを使った顧客(消費者)コミュニケーションが今後消費財を販売する企業にとっては必須になるのではないでしょうか。まずは、情報発信から始まりますね。

 

☆     今日のまとめ☆

ネスレ日本は、顧客とのつながりを強化するために、ウェブを積極的に活用。

この背後には、人口減少が避けられない日本という外部環境がある。

中小企業もこの環境は同じ。

よって、中小企業にとっても、消費者コミュニケーションがより重要になる。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

最近、私のノートパソコンの電池の持ちが、大変悪くなりました。

フル充電なのに、1時間程度でバッテリー切れの警告が出てきます。

もう寿命なのなかぁ。

ちなみに、2008年に買った中古パソコンで、2005年発売のdynabook SS1620。

軽くて、タイプもしやすいお気に入りの機種だけに残念です。

次も東芝にしたいけど、東芝よりもパナソニックの方が電池の持ちがいいので、パナソニックのレッツノートになりそう。

レッツノートの欠点は、重い・分厚い・みんな使っているということでしょうか。

東芝の欠点は、パソコン自体が弱そうなところ。

悩みますね。

ただ、中古品を買うことは決定しています。

それは、外出時だけに使うモバイル用ということと、パソコンに10万円以上使うのに抵抗があるから。

それほど高度な使い方はしないですからね。

最新技術に余分なお金を払うことに、もったいなさを感じます。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→×

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→〇

◎自宅のある12階まで歩いて登る→〇

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