AJINOMOTO PARK、キャンペーン応募ハードルを下げる工夫とは?

By MJ/TR (´・ω・)

昨日(6月22日)の日経産業新聞に、味の素に関する記事がありました。

 

味の素は7月中旬から自社サイトを刷新して固定客づくりに生かす。商品ごとに別々だった販促キャンペーン情報を一元化し、レシピサイトの検索をしやすくす る。登録した会員同士の交流サイト(SNS)も設け、投稿者に商品や商品券が当たるポイントも与える。3~5年で300万人の会員獲得を目指し、企業ブラ ンドを高める。(日経産業新聞より)

 

要は、商品ブランドごとにあった販促コミュニケーションページを統一するようです。調べてみると、味の素には比較的認知度の高いブランドとして、

 

味の素

ほんだし

Cook Do

クノール

GABAN

パルスイート

アミノバイタル

 

などがあります。これまで、ブランドごとにキャンペーン告知をしていたということは、

 

各ブランドとそのユーザーとのコミュニケーション

 

が独立して行われていたということになります。その結果、各ブランドユーザーは、その他ブランドでどんなキャンペーンが行われているかを知ることはできません。一元化することで、

 

各ブランドユーザーに対して、その他ブランドの認知度を高める

 

効果が期待できることになります。そして、

 

各ブランドユーザーを企業としての味の素ユーザーに育てる

 

ことが可能になります。要は、

 

各ブランドが持つ既存顧客を有効利用しよう

 

ということです。

私が注目したいのは、記事の次の部分。

キャンペーン情報はサイトの利用者を増やす手段にする。従来は商品別に告知して応募の際に住所や名前の入力を求めていたが、情報を一本化し応募はメールアドレスとニックネームだけにする。その後、当選者には住所や氏名を知らせてもらうようにする。(日経産業新聞より)

 

この部分に注目したのは、次の理由によります。

 

  1. 登録が一度で済み、応募がしやすくなったから。
  2. 登録必要箇所が大きく減り、登録がしやすくなったから。

 

1について。現在、各ブランドサイトのキャンペーンに応募するには、各ブランドサイトで新規登録をしなければなりません。例えば、味の素の会員サイト(クラブアジノモト)の会員が、クノールのキャンペーンに応募する際には、クノールの会員サイト(クノールクラブ)に新規登録する必要があります。クノールと味の素が全く関係のないブランドと考える人にとっては当然のことかもしれませんが、同じ企業(味の素)にぶら下がるブランドであることを知っている人にとっては、再度登録することに大きな疑問を抱くのではないでしょうか。登録に嫌気が差すだけでなく、企業の味の素にマイナスの感情を持つようになるかもしれません。せっかく、ブランドへの関心・好意を高めようと思って作った会員サイトなのに、これでは逆効果です。この現状を、AJINOMOTO PARK(アジノモトパーク)という一つの会員サイトに一元化することで、一度の登録で済むようにすれば、このようなマイナスの影響を回避することができます。応募がとてもしやすくなり、ブランドとユーザーとの接触回数を増やすことになり、これは売上増につながります。

 

次に2について。現状、会員登録の際に必要な記入事項は、

 

メールアドレス(二回入力)

氏名(漢字とふりがなの二回入力)

郵便番号

ニックネーム

パスワード(二回入力)

生年月日

性別

メルマガ受信の可否

クノールクラブ

 

という11箇所になります。さらに、クラブアジノモトになれば、これに加えて

 

住所

電話番号

※  「ニックネーム」の入力欄はありません。

 

まで入力しなければなりません。この項目数の多さを見て、新規登録を諦める人は多いのではないでしょうか。登録しないと会員サービスを利用できないので、せっかく作ったコンテンツ・システムが無駄になりかねません。この現状を、

 

メールアドレス(恐らく二回入力)

パスワード(恐らく二回入力)

ニックネーム

 

という5箇所に減らすことで、登録がしやすくなります。登録はサービス利用の入り口なので、店舗で言うと入り口を大きくしたことになり、集客数・会員数を増やすことができます。つまり、客数増になり、売上増につながります。

 

この2つの効果には、

 

ハードルを引き下げる

 

という共通点があります。消費者が商品・ブランド認知から購入までに至るには、いろんなハードルがあり、それらを引き下げる・除去しない限り、なかなか購入してもらえません。例えば、

 

CMで商品を見たけど、商品名を覚えていない。

通販サイトで商品ページに辿りつけず、諦めた。

通販サイトで購入ボタンがわからず、諦めた。

レジが混んでいたので、買うのをやめた。

予約の電話を掛けたが、繋がらなかったので別のお店に予約した。

 

などはすべて、ハードルが存在したために購入に至らなかったことに過ぎません。まずは、購入までに立ちはだかるハードルを認識することが、求められます。

 

☆  今日のまとめ☆

味の素は、各ブランドの会員サイトをクラブアジノモトに統一する。

その目的は、キャンペーンの応募・登録のハードルを低くすることにより、ブランドとユーザーの接点を増やし、売上増につなげるためである。

商品・ブランドの認知から購入に至るまでには、いろんなハードルが存在し、なかなか購入までには至らない。

まずは、どこにどんなハードルがあるのかを認識する必要があるだろう。

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☆  今日のこぼれ話☆

それにしても、味の素が持つブランド数はすさまじく多いです。

カルピスもそうでしたよね、アサヒに買収されるまでは。

ちなみに、こちらがいつもお世話になっている味の素商品です。
最近、特売が多くなり、200円以下が常態化しているように思うのは、私だけ?

忙しい平日には助かる商品です。

味の素さん、ありがとうございます。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→☓

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

◎営業日誌を付ける→☓

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