クノールクラブ、味の素の執念が読み取れるブランドコミュニケーション。

クノールクラブ

 

先日、六甲アイランドのグルメシティ(ダイエー系スーパー)で、クノールカップスープを購入しました。特にクノールじゃなきゃだめというわけで買ったのではなく、たまたま特売されていたから。売り場で商品を手に取ってパッケージを見たところ、裏面に楽天とYahoo!のマークを発見。よく見たところ、クノールクラブの会員になると、楽天スーパーポイントやYahoo!ポイントが当たるそうです。ここで、とある疑問が湧きました。その疑問とは、

 

クノール製品を買わなくても、ポイントがもらえるのではないか?

 

というもの。そこで、クノールクラブについて調べてみました。

 

PCから調べてみる(QRコードが付いているので、携帯からの利用を想定しているのでしょう。)と、クノールクラブは、クノール製品のファンクラブのようなもの。パッケージにも書いてありますが、クノールクラブの特徴は、

  1. 会員だけのポイントサービス
  2. スープレシピ情報が提供
  3. 会員同士の情報交換可能
  4. 参加すればCO2削減に貢献できる

の4つが挙げられます。

 

一番気になるのが、1のポイントサービス。ネットには詳しくその内容が公開されていました。想像した通り、クノール製品を購入する必要はなく、

 

クノールクラブ内での活動に応じてポイントが進呈される

 

というものでした。活動とは、会員登録、レシピやコメントの投稿、投稿に対する「拍手」という名のリアクション、友人の紹介、アンケート回答、CM閲覧、ゲーム参加など。ただし、ポイントは、換金性のある楽天スーパーポイントやYahoo!ポイントではなく、クノールポイントという独自のものでした。クノールポイントには換金性はなく、500ポイントを貯めるとインスタントくじを引くことができます。このくじで当選すると初めて、楽天スーパーポイントやYahoo!ポイント、特製マグカップ・スプーン、クノール製品がもらえます。(くじにはずれても、デジタルコンテンツがもらえます。)つまり、クノールポイントは、くじへの参加権ということになります。

 

とはいっても、くじに当たれば何かしら価値のあるものがもらえるのは事実。クノールクラブ内で活動してもらうために、味の素はユーザーにインセンティブを与えていることに他なりません。インセンティブを与えるためにお金を投じていることになります。そのひと月あたりの金額は、50万円以上になると思われます。(50万円の根拠は、楽天・Yahoo!のポイント合計が50万ポイントだから。)クノールクラブ内での活動を活発におこなってもらうために、50万円以上ものお金を掛けていることになります。消費者にネットサービスを利用してもらうためには、ここまでお金を掛ける必要があることに、とても驚きました。ユーザー獲得・活動促進費用は、想像した以上に高い。

 

2・3は、お役立ち情報とソーシャルネットワークの機能です。。クノール製品はインスタント製品だけでなく、スープを作る際の調味料もあります。この調味料をどのように料理に活用すればいいのか、購入者にとっては一つの悩みでしょう。そんな悩みをかかえた購入者にとって、クノール製品を使ったレシピはありがたいもの。役立つ情報です。また、クノール製品に関係しないことで情報交換ができれば、クノール製品を買っていない人も参加しやすくなります。会話のやり取りが増えれば、アクセスする動機にもなります。

 

4は、クノールポイントを寄付することで、CO2を削減できるという仕組み。クノールポイントを貯めるには、クノールクラブ内で活動する必要があります。活動することで、社会貢献になる。クノールクラブ内での活動は、どちらかというと自分に役立つためや自分が楽しむために行うもの。そんな自己中心的な活動が、社会貢献につながる仕組みを取り入れることによって、後ろめたくないもの・人に薦めたくなるものに変わります。アクセスする動機になるばかりでなく、口コミを起こす動機にもなるのです。

 

このように、1~4はどれも、クノールクラブのユーザー数や、クラブへのアクセス、クラブ内での活動を増やすもの。つまり、クノールというブランドを認知する人を増やし、一人あたりの接触時間を増やすためのものです。そして、その先には、クノール製品の購入があります。消費者とのコミュニケーションをここまで工夫することによって、クノールブランドの認知・興味を高め、購入につなげたいのか。クノール製品の製造・販売者である味の素の、クノールに対する執念が感じられます。

 

☆今日のまとめ☆

クノールクラブの特徴は、ポイントサービス、レシピ情報の提供、情報交換機会の提供、CO2削減で社会貢献にある。

これらはすべて、クノールというブランドを認知する人を増やし、一人あたりの接触時間を増やすためのもの。

ここまで工夫したクノールのブランドコミュニケーションに、味の素の執念が感じられる。

 

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☆ 今日のこぼれ話☆

口内炎がまだまだ治りません。

先週末あたりから、痛み出したと思います。

ネットを見ると、飲み残しのビールでうがいをすると、治りやすくなるらしいです。

早く治るようにと、アルコールを控えてきたのは逆効果だったのでしょうか。

今日は一杯やろうかと思います。

 

 

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→☓

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

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