グルーポンBy camknows

 

◎本日のニュース

1)見出し
Groupon Holds Cash Tight

【出典】
http://goo.gl/OErxK

2)要約
グルーポン型クーポン販売サービスにおいて、
グルーポン社よりも支払いの早い企業が、
中小企業から支持を集めている。
グルーポンの支払いは、クーポン売上の店舗取り分を、
3回に分けて行われ、60日後に完了する。

一方、グルーポンは、クーポン売上後、
すぐに現金を受取ることになる。この支払方法により、
グルーポンのキャッシュフローは増幅し、
この潤沢なキャッシュフローが、

そのビジネスモデルを支えることになる。

というのは、この潤沢なキャッシュフローが、
グルーポンの運転資金不足を解決するからである。
また、IPOに際して、企業価値を高める役割も果たす。

グルーポンは、グルーポンのクーポン販売サービスを
利用したい店舗が依然多く、また店舗の不正利用を無くす理由から、
現在の支払い方法を継続するとしている。
一方、中小企業が支払い方法に注目するのは、
景気停滞により資金繰りに苦しむ企業が増えたからである。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Rivals of Groupon Inc. are threatening the daily deal site leader
by offering quicker payment to merchants,
possibly jeopardizing a key part of Groupon’s business model.

4)キーとなる英文の和訳
グルーポン社の競合企業は、店舗への支払いをより早くすることにより、
そのクーポン格安販売サイトのトップ企業を脅かす存在となっている。
その結果グルーポンは、ビジネスモデルの重要部分が
危険にさらされる可能性がある。

5)気になる単語・表現
jeopardize      他動詞     (生命・財産など)を危険にさらす

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
グルーポン型のクーポン販売サイトは、
サービスを受けるのは店舗であるが、
決済はサイト上で行う。そのため、
クーポンの売上金はサイトが受け取り、
サイトがその一部を店舗に支払うことになる。
今回の記事では、グルーポン(Groupon Inc.)から店舗への支払いが
遅いということが、取り上げられている。

グルーポンの支払いの遅さは、競合他社の支払い方法と
比較するとわかりやすい。記事では、競合サービスとして、
リビングソーシャル(LivingSocial)、アマゾンローカル(Amazon  Local)、
グーグルオファーズ(Google Offers)が紹介されてある。
それらの支払い方法は以下の通りである。
◯グルーポン:3回の分割支払い、60日後に完了
◯リビングソーシャル・アマゾンローカル:一括支払い、15日後に完了
◯グーグルオファーズ:2回の分割支払い、80%は4日以内、残りは90日後に完了
支払い完了だけを見ると、グーグルオファーズが一番遅いが、
支払い金額の大部分は一番早く支払われる。
中小企業のキャッシュフローに一番影響するのは、
グルーポンである。

グルーポンの支払い方法への不満が特に大きいのは、
粗利益率の低い飲食店。また、景気低迷により、
中小企業では資金繰りに苦しむ企業が増えていることも、
グルーポンではなく競合サービスを利用する動機となっている。

このように、支払いの早さがクーポン販売サービスの選択基準として
浮上してきているのであるが、グルーポンは支払いを早めようとはしない。
グルーポンは、依然店舗からの掲載ニーズが高いことや、
利用者への返金ポリシーを理由に、60日後の支払いを継続するとしている。
利用者への返金ポリシーとは、利用者がクーポンの利用で満足しなかった場合に
全額返金するというアフターサービス。このポリシーがゆえに、
クーポン販売後すぐに店舗に取り分を支払ったものの、
クーポンが利用される前に店舗が閉店すると、
グルーポンの利益は吹き飛ぶどころか、損を被ることになる。
この事態を避けるために、支払い完了を60日後に設定している。

しかし、60日後の支払いを続ける本当の理由は、そうではない。
実は、この支払方法をやめるわけにはいかないのである。
本当の理由とは、運転資金不足を免れるためである。
次のデータが、グルーポンの苦しい懐事情を表している。
◯9月30日現在の運転資金不足は、約3億110万ドル。
◯9月30日現在の店舗への未払金は、約4億6560万ドル。
つまり、店舗への支払いを遅らせることによって、
約1億6450万ドル(=4億6560万─3億110万)の
キャッシュフローを見かけ上持っているにすぎない。
もし、支払いを早めるならば、資金調達が新たに必要になる。

グルーポンがこのようなキャッシュフロー不足に陥る理由は、
そのビジネスモデルにある。グルーポンのビジネスモデルは、
サイトに掲載する店舗には課金せず、
クーポンが売れた後にその売上金額の半分を徴収する
成功報酬モデルである。この成功報酬モデルの場合、
店舗の開拓・サイト作成・クーポンの販促などのクーポン販売に必要な経費は、
グルーポンが先に支払うことになる。収入よりも支出が先に起こるので、
クーポンが売れるまでキャッシュフローはマイナスになる。
これが、運転資金不足につながる。このマイナスのキャッシュフローを補うために、
グルーポンは支払いを遅らせる方法を採ることになる。

成功報酬モデルで、キャッシュ不足にならないには、
1.売上までにかかる経費を極力抑える
2.別の事業でキャッシュを生み出す
3.支払いを遅らせる
などの工夫が必要だろう。1にするには、商材はおのずと限られる。
提携先(グルーポンの場合は店舗)や購入者(グルーポンの場合は消費者)を
集めやすい商材を選ぶ必要がある。また、2については、
アマゾンローカル・グーグルオファーズ・ポンパレが、
アマゾン社・グーグル社・リクルート社によって提供されていることを見れば、
理解できるだろう。3は、グルーポンが採った方法である。
ただし、支払いを早める企業の参入が考えられるので、
支払いの遅さを補うほどの差別化が必要になるだろう。

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《今回のヒントのまとめ》

1)グルーポンの店舗への支払いが遅い本当の理由は、
そのビジネスモデルにある。
つまり、先に支払いが発生する成功報酬モデルのために、
支払いを遅くする必要がある。

2)成功報酬モデルで、キャッシュ不足を免れる方法として、
支払いを遅らせる他に、「売上までにかかる経費を極力抑える」
「別の事業でキャッシュを生み出す」が考えられる。

3)前者を行うには、商材はおのずと決まってくる。
提携先や購入者を集めやすい商材を選ぶ必要がある。

4)後者の例は、アマゾンローカル・グーグルオファーズ・
ポンパレ(リクルート社提供)など。

5)支払いを遅らせる方法は、支払いを早めた競合の参入を招きやすい。
よって、支払いの遅さを補うほどの差別化が必要になる。
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7)おすすめ商品・サービス

◎Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、

ラモン・ビルバオ・ブランコ2009(Ram?n Bilbao Blanco2009)
http://goo.gl/O8byW
です。

最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、
ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
グルーポン系のサービスで最近利用したのは、
ポンパレのこのクーポン。
http://goo.gl/n9cUU
ローソンの500円利用券を100円で購入することができます。
こういう金券クーポンは、たいてい初回利用者しか購入できないのですが、
今回のローソンクーポンは、誰でも購入できるみたいです。
しかも、すでに最低購入者数に達しているので、
購入後すぐに使えます。
私の場合、買ったもののまだ使っていません。
使用期限が年内なので、忘れないようにしないと。
恐らく、お弁当かビールを買うかと思います。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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