夕食サポート・まいくる、ターゲット設定と弁当定期宅配サービス予想図。

コープこうべのまいくる

 

今日の朝刊に、夕食サポート・まいくるのチラシが入っていました。まいくるとは、コープこうべが運営する弁当宅配サービス。契約は1週間(月~金の5日間)単位なので、1回ごとに利用できるネットスーパーとは異なります。ワタミタクショクと競合するサービスです。

 

まいくるの特徴は、

  1. 毎日(月~金)届く
  2. 毎日メニューが違う
  3. 安全・安心
  4. 留守用保冷箱があるので留守でも受け取り可能

のようです。(チラシによると)そして、ターゲットとして、

  1. 栄養バランスが気になる人
  2. 一人暮らしの親を持つ子供
  3. 近くにスーパーが無く、買い物が不自由な高齢者
  4. 仕事が忙しく、料理する余裕のない子持ちのワーキングウーマン

がチラシに明記されています。品質にうるさい(とされる)生協が運営しているので、安全・安心がもっと強調されていると思ったのですが、実際には、4つの特徴は平等に扱われています。コープこうべ会員の属性にフォーカスするというよりも、それほど母集団が大きくない会員の様々なニーズをできるだけ満たすことによって、弁当宅配事業を成功させたいと考えているようです。もしかしたら、まいくるをきっかけに、会員を増やしたい=共同購入・店舗購入を増やしたいと考えているのかもしれません。(それならば、まいくるにお試し価格設定があってもいいのですが、そのようなキャンペーンはないようです。)

 

ワタミタクショクと比べると、ターゲットも広く設定されています。ワタミタクショクのターゲットは明確で、二人世帯・単独世帯の高齢者。ホームページに、高齢者の写真やイラストがあるので明確です。一方、まいくるは、子供から高齢者まで広範囲。ならば、複数の弁当が提供されてもいいのですが、メニューは2つだけのようです。その2つとは、ご飯が入っているタイプとおかずだけのタイプ。自宅で炊飯するかどうかによって、選ぶメニューが決まってくるので、自分の食への考え(好き嫌いや食への関心など)で選ぶわけではありません。よって、実質的にはメニューは一つになります。一つのメニューで、子供と高齢者のニーズを満たすことは可能なのでしょうか。この点に関しては、かなり疑問。子供にも高齢者にも合う味付けにしているのかもしれません。ならば、どちらにも支持されない料理に成り下がってしまう可能性があります。複数のターゲットを設定するならば、ターゲットごとにメニューが設定する必要があるでしょう。一方、ワタミタクショクは高齢者という一つのターゲットに設定しているのですが、3つのメニューから選ぶことができます。ご飯あり・ご飯なし・ボリュームタイプの3つ。高齢者と一言で言っても、食へのニーズは一つというわけではありません。体のこと第一に考えている人もいれば、食べることを生きる楽しみにしている人もいるはず。多様化するニーズという点では、ワタミタクショクの方が一枚上のようです。

 

まいくるのチラシから弁当の定期宅配サービスについていろいろ考えたのですが、今後

ヘルスケアサービスとの結合

もあり得るのではないかと思います。具体的には、

  1. 健康診断を元に、目標とする健康指標が決まる。
  2. そのための弁当メニューが自動的に決まる。

というプロセスになります。単に調理時間を節約したいならば、スーパーやコンビニで惣菜を買えば済みます。牛丼チェーンやホカ弁、その他ファストフードを利用する手もあります。しかし、これらの選択肢を多用すれば、健康面に悪影響を与える可能性があります。そこで、健康面にフォーカスした弁当の定期宅配サービスの登場です。健康診断と連結すれば、メニューと健康との関係性がさらに深まります。手軽に健康によい食事をしたいニーズを満たすサービスではないでしょうか。もしかしたら、健康器具・健康レシピのタニタが進出してくるかもしれません。(フィットネスには、すでに進出しているようです。)

 

スーパー・コンビニの惣菜やファストフードなど食の選択肢が増えているものの、一方で健康面を考えた食のニーズを満たすサービスはまだまだ少ないのが現状です。健康面に配慮すれば、ターゲットの年齢を問いません。つまり、今後増える高齢者もそのターゲットに含まれることになります。弁当の定期宅配サービスは、ヘルスケアサービスと結合することにより、大きな市場を獲得できるのではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

コープこうべの運営する弁当の定期宅配サービスのまいくるは、複数のターゲットを設定しているにもかかわらず、提供するメニューは実質一つ。

一つのターゲットに複数のメニューを提供するワタミタクショクとは、対照的である。

食の選択肢が増える一方で、健康面を考えた食へのニーズはまだまだ満たされていない。

ヘルスケアサービスと結合することで、弁当の定期宅配サービスは大きな市場を獲得できるのではないか。

 

アメリカのビジネス最新事情メルマガ
今飲んでいるワインのこと知っていますか?
Twitterやっています
FaceBookは現在研究中
キーワード毎にまとめた高尾亮太朗のTwitterまとめサイト

 

☆ 今日のこぼれ話☆

ちなみに、私にとって、弁当の定期宅配サービスはあまり魅力的に映りません。

メニューが決まっていることに何か不自由を感じます。

また、料理をすることがあまり億劫に感じないからでもあります。

毎日チンして食べるというのも、少し抵抗ありますね。

食は生きる楽しみの一つですから。

 

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→☓

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です