サントリー、ハイボールに続くウイスキー需要拡大策とは?
先週の週刊ダイヤモンドに、とても興味深い記事が掲載されていました。
バーやレストランなど外食業態の提案業務も手がけるサントリーが、スナック業態の開発に乗り出している。都内で実験店舗をすでに15店展開、今後も拡大させる。(週刊ダイヤモンドより)
サントリーが、ウイスキーの需要を拡大させるために、スナックを開くようです。これまで、サントリーはウイスキーの需要拡大のために、ハイボールを積極的に売り込んできました。スナック業態開発は、これに続く需要拡大策となります。
週刊ダイヤモンドにも書かれているのですが、スナックと言えば、
不明朗会計(勘定書を貰うまでいくら支払えばいいのかわからない)
美味しくないお酒
という欠点があり、毎年減少する不況業種のようです。ここに、
時間無制限の明朗会計
おいしいウイスキーの作り方
人材育成方法
などを組み込むことにより、
美味しいウイスキーが気持よく飲める場所
を作り出すようです。これは、
消費する機会を作り出す=需要機会の創出
ことに当たります。一方で、ハイボールは、
消費されるような商品を作り出す=売れる商品の開発
になります。
さらに、スナック開発を進める理由に、
ウイスキーは提供方法によって味の差が大きい
というウイスキーの特性が挙げられます。よって、
ウイスキーが好きになる→家で飲む
ということが起こらず、
ウイスキーが好きになる→おいしいウイスキーが飲めるお店で飲む
となり、スナックに常連客が付くことを目指しているようです。ワインにも同じことが言えるかと思います。ワインも
保管方法
注ぎ方(ボトルからそのまま、デカンタージュなど)
グラス
によって、味が変わります。
スナックと言えば、美味しいお酒というよりも、
店員さんや他のお客さんとの会話により、楽しい時間を過ごせる
という点が、その特徴かと思います。これは、まさにソーシャル。不明朗会計や高くてまずいお酒という欠点を解決できれば、意外に支持を受けるのではないでしょうか。
ただ、この健常なスナックのターゲットは、サントリーが定める
ハイボールブームを支えた、バーやスナックの文化を知らない若い世代(週刊ダイヤモンドより)
ではなく、一度はハードリカーにハマッた人も多い
バブル世代
団塊ジュニア
ような気がするのは、私だけでしょうか。
☆ 今日のまとめ☆
ハイボールという商品開発によりウイスキー需要を広げたサントリーは、さらなる需要拡大のために、スナック業態を開発するという。
スナック開発を行うのは、需要機会の創出のためである。一方、ハイボール開発は、売れる商品の開発にあたる。
不明朗会計などスナックの負の部分を解決することにより、安心して美味しいウイスキーの飲める場を作り出す。
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☆ 今日のこぼれ話☆
サントリーのスナックでは、5000円程で時間無制限で飲めるようです。
語りたい人にうってつけのお店になりますが、いろんなウイスキーを飲みたい人にとっては、バーの方が安くなります。
静かな空間で、まったりと語りながら飲みたい人がターゲットになりそうです。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓