グーグルBy Robert Scoble

 

◎本日のニュース

1)見出し
Google to Require Retailers to Pay
【出典】
http://goo.gl/ZKQI0

 

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2)要約
グーグルは、

ショッピング検索における商品登録の有料化を計画している。
現在は、無料で登録出来る代わりに、グーグルに商品データを提供し、
その人気度・価格によって順位付けされている。

有料化は、グーグルの収益拡大策の一つと考えられる。
今年秋までにアメリカ版で有料化されれば、
現在の年間約8億ドルの収益が約10億ドルに拡大すると予測されている。

登録有料化の動きは、ネット通販に対するグーグルの基本方針が
変化したことを表す。グーグルは、ネット通販検索におけるアクセス数で、
アマゾン・ドット・コムやイーベイに後塵を拝していた。従来は、
登録数の拡大や、新たな配送サービスの提供で追い付こうとしていた。

ただし、ショッピングサーチを利用する企業にとって、
資金力のある大企業が有利になることは避けられない。
また、他の無料登録サービスの有料化を懸念する声もある。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Online retailers will now have to bid to display
their products on Google’s Shopping site.

4)キーとなる英文の和訳
ネット通販業者は、取扱商品をグーグルショッピングの
サイト上に掲載するのに、今後競り合う必要が生じるだろう。

5)気になる単語・表現
bid自動詞競り合う;(競売・入札で)(物に)値を付ける

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
グーグルは、ネット通販商品に限定した検索サービスとして
グーグルショッピングというサイトを運営している。検索してみると、
もともとは「グーグルプロダクトサーチ」という名称であったが、
「グーグルショッピング」に変更するという。
※参考サイト http://japan.cnet.com/news/service/35017693/

このサービス刷新の一貫として、商品登録を有料化する。

グーグルショッピングのサービスは、価格ドットコムに似ている。
つまり、

◯欲しい商品名を検索ボックスに入れる
◯販売サイト名・価格・レビューなどが表示される

という使い方をする。実際に使ってみると、
通販サイトだけでなく価格ドットコムのレビューも表示されるので
網羅という点では、価格ドットコムよりも優れているかもしれない。

現状は、グーグルショッピングへの商品登録が無料でできる。
今後、無料をやめて有料化するという。そこで、
有料化する理由・目的を考えてみたところ、以下の点が浮かび上がった。

1.有料にしてでも登録したいというニーズがあるから
2.収益拡大のため

1については、外部環境の変化である。グーグルショッピングのような、
求めているモノを探してあげるサービスの場合、
そのモノをどの程度網羅しているかが、そのサービスの良し悪しを決める。
例えば、キヤノンのデジタルカメラを購入したい人にとって、
キヤノンのデジタルカメラの販売店情報が10個のサイトしかない
サービスよりも、100個のサイトを網羅しているサービスの方が、
利便性が高い。この網羅する範囲を広げるために、
グーグルは無料で商品登録できるようにしたのだろう。

しかし、グーグルショッピングを利用する人が増加することによって、
グーグルショッピングへの登録によるネット通販のアクセスが伸びてくれば、
有料でも商品登録したい企業が出てくる。もし、
この有料でも商品登録したいという企業側のニーズがないままに、
グーグルが有料化すれば、登録件数が減少し、グーグルショッピングの魅力が
薄れることになる。通販サイトがお金を払ってでも登録したいと考えるのは、
それだけネット通販の競争が激化していることに他ならない。
ネット通販ユーザーが増えているが、それ以上に通販サイトが増えているのだろう。
見込み客・顧客の激しい奪い合いが起こっているがゆえに、
有料でもグーグルショッピングに登録することで、インターネット上で露出を増やし、
アクセスを増やしたい。そんなネット通販側の悲痛な声を反映したものだろう。

2は、グーグル内部の問題である。有料化することにより、
グーグルの通常検索(ウェブ検索)での表示形式が変更されるという。

(現在=無料)検索結果の下に、ショッピングサーチ結果として、
最も人気のある商品上位5品が表示される
(今後=有料)検索結果の上に、より大きな画像とともに表示される

ネット通販企業にとっては、グーグルショッピングに有料で登録すれば、
ウェブ検索結果での露出がより大きくなり、アクセス向上・売上拡大に
つながることになる。一方、グーグルにとっては、
従来の検索連動型広告による収入に加えて、
ショッピング登録による収入を確保することができる。

アマゾン・ドット・コム社(Amazon.com Inc.)・イーベイ社(eBay Inc.)に比べて、
ショッピング関連検索件数が少ないという問題がある。
月間のショッピング検索件数は、以下の通りである。

アマゾン→3億5000万件
イーベイ→9億件
グーグルショッピング→8000万件

この数字を見れば、わざわざお金を払ってまで、グーグルショッピングに
商品登録する気が起こらないだろう。しかし、一人勝ちのウェブ検索にて、
検索結果よりも上位に大きく表示できるとなれば、その評価も違ってくる。
ちなみに、

グーグルウェブ検索→10億件以上

なので、イーベイ・アマゾンを抜くことになる。
グーグルは自社の強みを活かして、収益拡大を目指したことになる。

このように、劣勢に甘んじていたショッピング検索において、
グーグルが商品登録の有料化に踏み切れたのは、

1.ネット通販の競争激化という外部環境の変化
2.ウェブ検索という自社の強み

を活かしたからと言えるだろう。

Google Shopping http://www.google.com/prdhp
グーグルショッピング検索(日本語) http://www.google.co.jp/shopping

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《今回のヒントのまとめ》
1)グーグルが、イーベイ・アマゾンに検索数に劣る
ショッピング検索サービスで、商品登録を有料化するという。
従来は無料で登録できていた。

2)有料化が可能になるのは、外部環境の変化と内部事情による。
まず、ネット通販の競争激化という外部環境の変化に注目した。
この変化を活かせば、お金を払ってでもネット上で
露出を増やしたいネット通販企業に、有料登録を促すことができる。

3)内部事情では、グーグルにはウェブ検索という大きな強みがある。
登録商品がウェブ検索で上位に表示されるとなれば、
有料でも登録したいと考えるネット通販企業は多いだろう。

4)外部環境の変化と自社の強みを活かすことで、
無料サービスを有料化でき、その結果、収益を拡大できる。

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7)おすすめ商品・サービス

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

2008年よりウォール・ストリート・ジャーナルを
読んだ経験を活かして、頻出の英単語を
日々紹介しています。
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見出しや第一パラグラフを読んだだけで、
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http://english.ryotarotakao.com/

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最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、
ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
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編集後記
家電商品を探す時は、価格ドットコムを使っています。
グーグルショッピングが価格ドットコムの情報を網羅しているとなると
、今後、グーグルショッピングで調べれば済むかもしれません。
ただ、価格ドットコムの強みは、ユーザーの口コミ量。
レビューだけでなく、質問・回答を通じて、
その商品の長所・短所を垣間見ることができます。
ちなみに、今私が狙っているのは、こちらの商品です。

http://goo.gl/fAaEV

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