【338号】米マクドナルド、1ドルドリンク導入の裏にある戦略とは?

◎2010年3月27日11:37の最新ニュース
AT&T Joins in Health Charges
AT&Tは、今週法制化された国民健康保険制度に関連して、
10億ドルの負担が生じると発表した。

◎本日のニュース

1)見出し

McDonald’s Bets Pricing Drinks At $1 Will Heat Up Summer Sales

2)要約

米マクドナルドは、今年の夏にソーダ系清涼飲料を、
サイズに関わらず1ドルで販売する可能性がある。

昨夏に行ったアイスティーLサイズの1ドル販売が成功したため、
フランチャイズ加盟店から今夏の1ドルドリンクの拡大が要望され
ている。

期間については、昨年の50日限定から期間を
150日に延ばす案が浮上している。

この計画の背景には、「消費者が飲み物を買う際に
真っ先に選ぶ場所」になるというマクドナルドの目標がある。

3)キーとなる英文
McDonald’s Corp.’s summer sales may get extra juice
with a push to sell all soft drinks, no matter the
size, for $1.

4)キーとなる英文の和訳
マクドナルド社は、ソフトドリンクをサイズに関わらず
すべて1ドルで強力に販売することにより、
今年の夏の飲料売上が増加するかもしれない。

3)気になる単語・表現と解説
(気になる単語・表現)
no matter what 副詞節 どんなことがあっても

(解説)
1)McDonald~extra juiceを直訳すると、
「マクドナルド社の今夏の売上は、追加のジュースを
獲得できるかもしれない。」となる。
「1ドルで販売することで、これまでマクドナルドを利用しなかった
消費者がマクドナルドに訪れるようになり、
マクドナルドの飲料売上が今年の夏増える。」という意味。
2)with a ~drinksを直訳すると、
「すべてのソフトドリンクを販売するための押しの強さによって」
となる。

5)今日のヒント
マクドナルドが、ドリンクの1ドル販売を進める背景には、
◎ドリンクの原価のうち、変動費である原材料費の割合が極めて低い。
◎スムージーやフラッペなどの利益の取れる飲料を持っている。
ということがある。

記事によると、ソフトドリンク( コーラやスプライトなどのソーダ系飲料)
の粗利率は約90%というから、原材料コストがいかに低いかがわかる。

この事実からわかることは、 Sサイズの価格でMサイズを提供したとしても、
増えるコストは微々たるものということ。

一方で、消費者はSサイズの価格でMサイズを購入できたことに
大きな実質値下げを実感できる。

提供するマクドナルド側、購入する消費者側、
双方にとって大変喜ばしい結果を享受できることになる。

この事例は、変動費である原材料コストの割合が
低い商材に適応できるだろう。

だが、原材料コストの低い商材を安く売るだけでは、
同業他社も簡単に追随し、単なる価格競争になってしまう。

ここで必要になる視点は、どう儲けるかという戦略。

マクドナルドは、1ドルドリンクで店舗に訪問した顧客に、
スムージーやフラッペ(スタバで言うフラペチーノ)を
提案することにより、より利益率の高い飲料の販売に
つなげる戦術を取る。

この場合のスムージーやフラッペなどの本当に売りたい商材を、
バックエンド商品と言う。

1ドル販売するソフトドリンクなどの集客のための商材を、
フロントエンド商品と言う。

例えば、プリンターの場合は、
◎買い替え用のインク=バックエンド商品
◎プリンター本体=フロントエンド商品
となる。

バックエンド商品があるからこそ、
1ドルのソフトドリンク販売という
低価格戦略に勝算がある。

この部分を知らないと、粗利率の高い商品を単に低価格で
販売することになり、泥沼の価格競争に陥るだけになる。
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《今回のヒントのまとめ》
▼米マクドナルド社は、今年の夏、
ソーダ系ソフトドリンクをサイズに関わらず1ドルで
販売する予定である。

▼この販売方法によって利益が出せる理由は、
ソーダ系ソフトドリンクの粗利率の高さと利益率の
高いバックエンド商品の存在にある。

▼1ドルドリンクで集客した消費者に、
利益率の高いスムージーやフラッペを提供して、
利益を確保するという戦略。

▼バックエンド商品がなければ、
単なる価格競争になりかねないので、
注意が必要。

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編集後記
こんばんは、高尾です。
昨日は、夜ご飯の後、すぐに寝てしまいました。
ブログも書かないまま。
だから、昨日に残ったタスクが今日に降りかかっています。
今日もタイトな一日になりそう。
まだまだ、したいこと、しなければならないことで一杯です。
頑張ります!

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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