三菱食品のネット通販、本当の目的とは?

 

 

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10月26日の日経新聞朝刊に、食品卸大手・三菱食品の記事が掲載されていました。(日経電子版はこちら

 

食品卸最大手の三菱食品は来年1月、インターネット通販事業に参入する。海外やメーカーなどからの調達力を生かし、常時1万6千点の商品をのせる。日本の地方の名産品のほか、三菱食品が海外から独占的に輸入する酒や菓子などを販売する。食品卸が自らネット通販で消費者のニーズを把握し、取引先のスーパーなどへの売り場の提案力も高める。(2012年10月26日日経新聞朝刊より)

 

記事を読む限り、このネット通販には次の2つの目的があるようです。

 

【三菱食品ネット通販の2つの目的】

[1]    食品の販売

[2]    消費者ニーズのリサーチ・商品の宣伝広告

 

1は、特に説明はいらないでしょう。ネット通販なので、販売は当然です。2については、ただ食品を販売するのではなく、話題の商品や食べ方・メニューの提案をサイト上で行うようです。これは、商品の宣伝広告に当たります。恐らく、サイト上の情報に対して、どの程度リスポンス(クリックなど)があるかをカウントすることで、消費者ニーズを収集するのだと思います。2に関する事例として、記事には次のように記されていました。

 

例えば「夏おせち」や「甘酒レシピ」など新たなメニューの提案や、「大人のひな祭り」といった生活テーマごとにこだわりの飲料や食品を紹介する。

 

1はネットを通じたBtoCの売上、2では広告収入が見込めます。いずれも、三菱食品にとってはこれまでなかった収益源。ネット通販事業は、三菱食品にとって新たな収益源になります。

 

当初は、

 

【三菱食品ネット通販の意義】

◯BtoC事業への参入

◯広告収入・BtoC売上という新たな収益源の確保

 

と考えていましたが、記事をよく読むとそれだけではないようです。記事で気になる箇所を見つけました。

 

同社は数億円を投じて神奈川県内で、ネット事業専用の物流センターを新設して全国に配送する。

 

当初、既存の物流センターをネット通販に利用するのだと思っていました。全国で事業を展開する三菱食品なら、全国に物流センターがあるはず。ネット通販がうまくいくかわからない以上、既存設備を利用する方がリスクは小さくなります。さらに、三菱食品にとって、BtoCのネット通販事業は門外漢なので、専門物流業者に委託するという方法もあります。このようなリクス軽減の方法があるにもかかわらず、自社で専用の物流センターを新設するのは、他にも目的があるように思えてなりません。もしかしたら、

 

[3]ネットスーパー事業の受託サービス

[4]外食チェーンのネット通販代行サービス

 

などの新規事業を、専用物流センターを使って行うのかもしれません。

 

 

☆今日のまとめ☆

三菱食品のネット通販参入は、ネット通販・広告事業へ進出だけでなく、将来のネットスーパー受託サービス・外食チェーンのネット通販代行サービスの提供を予測させる。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

四季報を見て初めて知ったのですが、三菱食品の有利子負債はゼロなんですね。

毎年確実に利益を上げる優良企業のようです。

 

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→○

◎毎日仕事以外の人に話し掛ける→☓

◎腕立て・腹筋30回→○

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→☓

◎営業日誌を付ける→☓

 

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