阪神百貨店梅田店のお歳暮売り場からわかった売れる商品の共通点とは?
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昨日、阪神百貨店梅田店のお歳暮売り場に行きました。本当の目的は、同じフロアで行われていたワイン祭に参加(試飲?)すること。ギフトは店頭で購入するよりも、カタログ・ネットなどの通販の方が主流になっていると思い込んでいたため、実は、お歳暮売り場にはあまり興味がありませんでした。たまたま、ワインイベントの隣にあったという理由で、覗くことにしました。
以前、西宮阪急のお中元売り場に行った時は、悲しいかな、お客さんはほぼゼロ。阪神梅田もそんな予想をしながら売り場に足を踏み入れると、意外にお客さんが多いのにびっくり。(ワイン祭と比べると、ほんのわずかですが。)単なる見物客はほとんどおらず、皆さん何かしら購入カードを手にとっていました。(ギフト売り場は、購入カードをカウンターに持って行き、送り先記入・決済をするスタイルです。)
そして、展示商品の購入カードをよく見ると、残り枚数に大きな差があることを発見。残り枚数が少ないのは、次の商品でした。(厳密に残り枚数を数えたわけではなく、目視で少ないと感じた商品に過ぎない点にご注意ください。)
【阪神梅田お歳暮売り場で購入カード枚数の少ない商品】
これら4商品の共通点は、
ブランド商品
という点です。ギフト売り場に店員さんがいると言えども、申し込み方法などを教える程度で、商品知識のある店員さんのようには見えませんでした。だから、売場は、ほぼセルフサービス。展示商品に掲載されている説明文と自らの知識で、商品を選ぶことになります。こういう環境で強いのは、知名度高いブランド商品。だから、上記4商品の購入カードが少なくなっていたのだと思います。
また、
シンプル・上品な見た目
というのも共通点と言えるかもしれません。シンプルの代表格は、クラブハリエやアンリ・シャルパンティエ。茶色を貴重にしたシンプルな見た目になっています。また、鼓月の商品は、赤をうまく使っており、上品なデザインになっています。派手好きのおばちゃんが多い印象の関西と言えども、贈り物にはシンプル・上品なデザインが好まれるようです。
売場全体で気づいたのは、
カタログを見ている来店客がほとんどいない
という点です。つまり、展示商品の中から商品選びをしているのです。その場で持ち帰る商品でもないので、カタログから選んでもいいものですが、展示商品から選ぶという実店舗の買い物スタイルが取られていました。来店客の平均年齢が高い(リタイア後の60代以上の人がほとんど。20代・30代は女性一人のみ。)のが、要因かもしれません。店頭に展示されるかどうかが、売上に大きな差を生んでいるように感じました。
ネット通販が普及した今でも、店頭の展示商品からギフトを選ぶという買い物方法は、依然健在。もしかして、店頭でしかリーチできない層の方が、購買力が高く、企業にとって収益貢献が高いかもしれません。
☆今日のまとめ☆
店頭のお歳暮売場の売れ筋商品の共通点は、高いブランド力とシンプル・上品な見た目という二点。
店頭でしかリーチできない層こそ、収益貢献の高い顧客になる確率が高いかもしれない。
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☆ 今日のこぼれ話☆
百貨店のお歳暮売場は、価格で選択されない売場の一つ。
観察すると、面白いですよ。
☆アニキ金本知憲の言葉☆
「もうひとつ私が大事だと思っていることは、『感謝の心を持つ』ということである。」(『覚悟のすすめ』より)
※『覚悟のすすめ』は、自分に弱い気持ちが出てきた時に、大きな力を与えてくれる本です。努力して結果を残した金本だからこそ、その言葉には重みがあります。