俺のイタリアンが流行る本当の理由とは?
By Xin Li 88
昨日、テレビ大阪(関東ではテレビ東京)のガイアの夜明けで、俺のイタリアンが取り上げられていました。俺のイタリアンとは、高級イタリア料理を立ち飲みで格安に楽しめるというお店。確か、WBS(ワールドビジネスサテライト)にも、以前取り上げられました。そして、最新の日経トレンディにも、俺の◯◯に関する記事(というより特集)が掲載されています。日経トレンディを読んだばかりなので、ガイアの夜明けを思わず見入ってしまいました。
日経トレンディに詳しく書かれてあるのですが、俺のイタリアンが開発された背景には、東京における人気飲食店の共通点があるようです。それは、
高級店
立ち飲み
です。これをミックスさせたのが、俺のイタリアンなのです。(わかりやすい)だから、俺のイタリアンが人気な理由も、
高級イタリア料理が格安で食べられる
ということになるのでしょう。
ただ、個人的には、立ち飲みというスタイルが気になるのです。先日のブログでも紹介したとおり、神戸・御影の立ち飲み店・ライオン堂は凄まじい人気ぶりです。こちらは、高級料理というわけではないですが、格安なのは間違いありません。これが人気の大きな要因ですが、あの界隈の安い料理店は他にもあります。だから、立ち飲みというのが、人気に大きな影響を与えているのだろうと、読んでいます。
思えば、価格だけを見れば、単一価格の居酒屋は多々あります。例えば、鳥貴族など。こちらもそれなりに流行っていますが、お店が混雑していてなかなか入れないということはないでしょう。単一価格でなくても、チェーン居酒屋は概して値段を下げています。三宮の駅前を歩いていると、1000円以下の飲み放題を謳うお店をよく目にします。しかし、そのお店が混んでいる様子はなく、どちらかというと、席が埋まらないから飲み放題を格安で提供している様子。安い居酒屋も苦戦しているのです。
一方、比較的混んでいるのが、バールでしょうか。三宮駅前では、こちらのお店がよく混んでいます。立地がいいというのもありますが、同じ立地条件のお店の中でも極めて混んでいる印象です。そして、こちらのバールは、私が前を歩く時はほぼ満席。この店こそ、繁盛店と言うのでしょう。両店の人気には、共通点があるようです。
飲食店から少し外れますが、コンビニの店舗を見ても、セブンの一人勝ちが一目瞭然。来店客数の違いが一番大きいかと思います。だから、混んでいることが多いという印象です。その次にローソンが頑張っていますが、ファミマ・ミニストップ・サンクスは、セブンとかなり差を付けられていることを、店内雰囲気からわかります。
これまで、立ち飲み店・バール・セブンの人気ぶりを紹介しましたが、これらの人気には共通点があるのではないでしょうか。それは、
賑わい
ではないか、と思います。立ち飲み店(特に人気の)は、人でごった返していることが多く、肩が触れ合うことは普通のようです。(スイマセン、まだ行ったこと無いので二次情報です。)低価格・低客単価もあることながら、あの賑わいが立ち飲み店の活気につながり、魅力になっているのではないでしょうか。同じ事が、バールにも当てはまります。一方、チェーン居酒屋は、それなりに店内が広いので満席でない限り、活気は出ません。最近行ってませんのでわかりませが、昔ほど個性的な店員もいないとなると、店員が活気を作り出すことはかなり難しいかと思います。
最後にセブンですが、他のコンビニとの一番の違いは、いつも店内がお祭り状態であることです。特にイベント(クリスマスやバレンタインなど)が無くても、独自でお祭りを作っています。お祭り気分にさせる什器をうまく使っており、今では顔を入れる穴が開いた節分のボードが置いてあり、そこで写真撮影までできるようです。(実際に撮影されている方を見たことないですが。)このお祭り状態が、他のコンビニにはないのです。強いて言えば、ローソンでPOPや貼り紙の多いお店がありますが、値下げを伝えるにすぎないため、セブンほどのお祭り気分にはなれないかと思います。
賑わいは、なかなか自宅では味わいないもの。だからこそ、わざわざお店に来てくれるのではないでしょうか。そして、それが売上拡大につながるのです。
☆ 今日のまとめ☆
俺のイタリアンが流行る本当の理由は、賑わいがあるからではないか。
それは、他の立ち飲み店やバール・セブン-イレブンにも当てはまる。
賑わいを求める消費者は、多いのではないか。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
浜福鶴のイベントも、賑わいがあるからこそ、若者が楽しんでいたのでしょう。
昔に比べてイベントが多くなったのも、賑わいなしにはお金を使ってもらえないからでしょうか。
☆サムシンググッド創業者 坂本桂一さんの言葉☆
「常識に縛られているようでは、ビジネスの世界では成功することなど、到底おぼつかない。だいたい、そういう人たちが考えるビジネスの常識というのは、根拠がないどころかほとんど間違っている。」
(『頭の良い人が儲からない理由』より)
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