阪神梅田の有名駅弁まつり、売り切れる駅弁と売れ残る駅弁の違いとは?

先週の土曜日は、阪神百貨店梅田店の「有名駅弁とうまいもんまつり」に行きました。そもそもは、この催事の存在自体知りませんでした。この手のローカルイベント情報は、本当に入りにくい。この情報の洪水時代に、これは無いでしょと思うぐらいです。

 

私が行ったのは19時半ごろ。そして、終了時間は20時。当然のように、処分販売がされています。駅弁はまだ賞味期限が長いので、処分されているものはあまりなかったですが、うまいもんの方は最高半額までなっていました。実際、駅弁は売り切れる商品が続出しているようで、駅弁名と価格・写真などが書かれたボードには「完売」マークがいくつも貼られていました。一方、まだ残っている駅弁もあります。

 

そこで、売り切れと売れ残りの違いがなぜ起こるのかについて、それぞれの共通点を探すことで、考えてみました。

 

【売り切れる駅弁と売れ残る駅弁が生まれる理由】

[価格]1000円以上の駅弁は割高感があるから⇔1000円未満は購入ハードルが低いから

[内容]素材の高級感・希少性がわかりにくいから⇔素材がわかりやすいから

※     売れ残る理由⇔売り切れる理由

 

価格について。概して1000円以上の駅弁は、売れ残っていました。旅行に行かなくては食べられない駅弁と言えども、1個1000円以上は割高感があるのでしょうか。1000円札を出してお釣りが出るか、1000円札では足りないでは、心理的にかなり大きな違いがあるのだと思います。

 

内容については、1000円以上の駅弁でも売り切れている商品はあります。それは、うに・いくらなど身近な高級海鮮ものが入っている商品です。うに・いくら・えび・かには好きな人が多いからでしょうか、1500円以上でも売り切れている商品がありました。一方、1000円未満でも売れ残っている駅弁があります。それは、素材が一般的なため、その美味しさがわかりにくい商品。例えば、ぶりを使った駅弁。地元で捕れたぶりだから、都会のスーパーで購入するぶりとは味が違うのかと思いますが、そこまで違いが伝わっていないのか、売れ残っていました。また、1000円以下の寿司駅弁も売れ残っていました。地元色が出ていない寿司だったので、地下の食品売場で買えばいいという心理が働いたのかもしれません。

 

このように考えると、価値がわかりにくければ、数字=価格で選ばれるのは、駅弁でも同じのようです。しかし、その価値がわかりやすければ、1500円でも売れる。価値がわかりやすいかどうかは、単価引き上げの成否を分けるようです。

 

☆     今日のまとめ☆

阪神梅田の駅弁まつりで売り切れている商品の共通点は、1000円未満、価値がわかりやすいということ。

価値がわかりやすければ、単価引き上げが販売に悪影響を及ぼしにくいのではないか。

逆に、価値がわかりにくければ、コスパ意識が働き、価格で販売が決まってしまう。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

私が着いた時は、すでにイベントも終了間際だったため、どちらかというと来店客よりも店員の方が多かったように感じました。

昼間は、かなりの人混みだったのでしょうね。

 

☆サムシンググッド創業者 坂本桂一さんの言葉☆

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