JR大阪三越伊勢丹のサロン・デュ・ショコラ

 

前回に引き続き、梅田の各百貨店におけるバレンタイン売場を比較したいと思います。JR大阪三越伊勢丹のバレンタイン売場には、直接足を踏み入れていないのですが、見に行った友人からは、次のような評価をいただきました。

 

【2013年JR大阪三越伊勢丹のバレンタイン売場レビュー】

[1]      これまで東京でしか買えなかった商品が販売されているのは、かなりいい。

[2]      ゆっくり買い物ができる。

 

1について、三越伊勢丹のバレンタイン売場は、「サロン・デュ・ショコラ」と呼ばれています。サブタイトルは、「パリ発、チョコレートの祭典」というもの。タイトル・サブタイトルからわかるように、パリなど海外から取り寄せたチョコレートがメインの売場。売場の地図を見る限り、メインどころかほぼすべて。漢字の使われた売場は、約70のブースのうち4つしかありません。日本メインの阪神百貨店梅田本店のバレンタイン売場とは、対照的です。これが、従来は東京でしか行われなかったのですが、今年は大阪でも開催。(2012年も行われたかもしれません)だから、有名海外パティシエのチョコレートを食べたい人は、わざわざ東京まで行かなくてもいいことになります。悔しがる必要もありません。これのサロン・デュ・ショコラを待ち焦がれていた関西人も、多かったのではないでしょうか。

 

2は、三越伊勢丹が意図したものではないはず。サロン・デュ・ショコラという売場を作ったものの、阪神・阪急と比べると、その売り場面積は小さいと言わざるを得ません。また、もともと三越伊勢丹は、阪神・阪急と比べて集客力が劣ります。その結果、サロン・デュ・ショコラの売場も、お客さんでごった返すことなく、ゆっくり買い物ができるのです。阪急のあの殺人的な売場を体験した人なら、かなり心が落ち着き、ゆっくり冷静に品定めができるようです。

 

とここまでは、ある程度予測通り。サロン・デュ・ショコラは、もちろん前もってチラシで告知されていましたし、普段のJR大阪三越伊勢丹の売場を知っていれば、バレンタイン売場の混雑ぶりも予測できるからです。しかし、友人からのとある情報で、度肝を抜かされたことがあります。その情報とは、サロン・デュ・ショコラの売場地図。そして、度肝を抜かされたのは、

 

文字が大きく見やすいから

 

です。次の画像を見れば、一目瞭然。ちなみに、三越伊勢丹・阪急・阪神とも、地図の大きさはA4です。

 

 サロン・デュ・ショコラの売場地図

 

三越伊勢丹のサロン・デュ・ショコラは、A4全体に地図が書かれています。ただでさえ売場が小さいうえ、全体に地図を掲載することで、文字を大きく表示できます。この大きさなら、若者のみならずシニア層の女性も見やすいのではないでしょうか。

 

次は阪急。

 

阪急のバレンタインチョコレート博覧会

 

阪急は、A4の上半分に地図、下半分にブランド名を記しています。よって、地図には番号しかないのです。これは本当に見難い。売場が広いだけでなく、ブランドを詰め込んでいるので、なおさらです。この地図で迷った人は、多いのではないでしょうか。ちなみに、待ち合わせするのにも、一苦労でした。

 

最後に阪神。

 

 阪神のバレンタインスタジアム

 

阪神は、三越伊勢丹と同じく、全体を地図にしています。ただ、三越伊勢丹よりも売場が広く、ブランドが多いために、文字はかなり小さくなっています。シニア層の方には、見難い地図に映るでしょう。

 

三越伊勢丹が、サロン・デュ・ショコラの地図を、文字を大きく見やすくできたのは、ひとえに売場が小さかったから。一見すると、これは品揃えが小さくなるので、弱みになります。しかし、その弱みを、文字の大きな見やすい地図とゆっくり買い物できる空間という強みに転化しています。三越伊勢丹のバレンタイン売上がどうなるかは、全くわかりませんが。ただ、この弱みを強みに転化することが売上にプラスに働いたことは、間違いないと思います。

 

☆     今日のまとめ☆

阪急・阪神に比べて売り場面積・ブランド数が少ない、JR大阪三越伊勢丹。

この弱みを、文字の大きな見やすい売場地図と買い物しやすい空間という強みに転化している。

これにより、売上は幾分増加することだろう。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆     今日のこぼれ話☆

品揃えは大きな強みですが、消費者は意外に買い物しやすさを求めているのかもしれません。

コンビニ人気は、品揃えよりも利便性を求めるニーズを反映しているのでしょう。

 

☆サムシンググッド創業者 坂本桂一さんの言葉☆

「成功した社長に共通した特徴とは、執念深さだ。とくに、創業社長はみな例外なく、異常とも思われる執念深さの持ち主なのだ。」

 

『頭の良い人が儲からない理由』より)

※心にぐさっと刺さる言葉・文章が満載で、精神的に疲れた時に読みたくなる良書です。

※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。