CoCo壱番屋のフライドポテトのPOP

 

先日、ダイエー三宮店近くを歩いていると、上のようなPOPを発見しました。これは、カレーの全国チェーン・CoCo壱番屋のPOPです。CoCo壱番屋は、もちろんカレーがメインの商材。なのに、このPOPはフライドポテトの販促のためのもの。なぜ、カレーではなくフライドポテトを売りたいのでしょうか。

 

そのヒントは、フライドポテトの価格を見ればわかります。フライドポテトの値段は、なんと100円。100円のフライドポテトと言えば、昔学校の食堂で食べたフライドポテトを思い出します。確か100円だったような。(50円かもしれません。)マクドナルドは、Sサイズが150円でしょう。(こちらも間違えていたらスイマセン)つまり、チェーン展開する飲食店では、CoCo壱番屋のフライドポテトが最安値になるのです。100円というインパクトのある価格で売るのは、集客のために違いないでしょう。

 

そこで、CoCo壱番屋の客数を調べてみました。CoCo壱番屋は、上場企業の株式会社壱番屋が運営しています。IR情報をネットで見ると、運良く月次情報がありました。しかも、既存店売上だけでなく、既存店の客数・客単価の増減まで公開されています。既存店売上・既存店客数・既存店客単価をまとめると次のようになります。

 

【CoCo壱番屋の既存店売上・客数・客単価】

[既存店売上]前年割れは2012年2月・5月・6月・7月・10月・2013年1月の6ヶ月

[既存店客数]前年割れは2012年2月・5月・6月・7月・10月・11月・2013年1月の7ヶ月

[既存店客単価]前年割れは無し(0ヶ月)

※2012年2月~2013年1月までの12ヶ月を調査

 

上記からわかることは、既存店売上は、客数の影響を大きく受けているということです。客単価はすべて前年以上で推移しているので、来店客は一人あたり前年以上にお金を支払っていることがわかります。値上げをしても来店してくれる根強いファンに支えられているのでしょうか。もしくは、単価を引き上げた新商品の売れ行きがいいのでしょうか。いずれにしても、メニューに何か変化を加えて、単価を引き上げたことは確かです。

 

となれば、CoCo壱番屋の課題は、客数を増やすことのみ。そこで、集客商品として、100円のフライドポテトを導入したのだと思います。具体的には、持ち帰り商品としてフライドポテトを販売しているので、内食に転換したCoCo壱番屋の元顧客を持ち帰りポテトで取り戻そうとしているのかもしれません。もしくは、100円という学生でも購入できる価格に設定することにより、中高生という新たな顧客を開拓しているのかもしれません。いずれにせよ、100円ポテトの効果がどう客数に表れるのか、2013年2月の月次情報が気になるところです。

 

☆     今日のまとめ☆

CoCo壱番屋が100円のフライドポテトを導入したのは、低迷が続く客数をテコ入れするため。

持ち帰りで提供することで、内食に転換した元顧客を取り戻すことができる。

また、100円という低価格で提供することにより、中高生という新規顧客を開拓できる。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

CoCo壱番屋のフライドポテト、気になるのはその量です。

買った人があれば、教えてください。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「他人がやった身近な失敗を、自分のために大きく活かす。失敗を見ることが大切。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。

※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。