[提案]ではオリバーソースのしょースをどう売ればいいのか?

 アジアのソース

By ilovememphis

前回に引き続きオリバーソースさん新商品・しょースに関して。前回は、少し批判めいたことを書いたので、今回は建設的な意見を書きたいと思います。ちなみに、私はオリバーソースさんとは全く関係ないので、悪しからず。

 

どんな商品にもソリューション機能がないと売れないのでは、という意見を前回投げかけました。しょースを売るにも、何かしらソリューション機能が必要。なら、次のような売り方をすればどうでしょうか?

 

【しょース販売に関する提案1】

そばめし専用ソースとして売る

 

オリバーソースさんの本社は、神戸にあります。神戸で美味しい料理と言えば、そばめしが頭に浮かぶはず。ならば、「地元名物料理・そばめしが簡単に作れるソース」として売れば、そばめしを食べたいけどどう作るかわからない層の心に響くかと思います。実際、そばめしを作ったことはありませんが、あの味付けは意外に難しいのではないでしょうか。なら、この難しさという課題に対して、「しょースをかけて炒めれば簡単にできる」というソリューションを提示すればいいのです。

 

サイトを見ると、そばめし用としては、どろソースという別の商品を提案しています。ただ、そのパッケージには「そばめし」という文字はなく、あくまでソースの味のバリエーションの一つ。ならば、しょースを「そばめし専用品」と位置づければいいのです。確かに市場は小さいですが、目立つという点で、汎用品として市場の中で埋没するよりはマシ。それに、専用品が他の料理に使われるパターンなんて、たくさんあります。例えば、すき焼きのたれや焼肉のたれなんかは、すき焼き・焼肉以外の用途でも提案されています。さらに、今では、有名食品メーカーが、こぞって自社商品のレシピ本を販売するほど。専用品を他の料理で使うことに、抵抗感がかなり低くなっているのではないでしょうか。

 

さらに、販路としては、スーパーだけにこだわる必要はありません。

 

【しょース販売に関する提案2】

[1]神戸のおみやげ品として神戸限定で販売する

[2]神戸のそばめし提供店で実際に利用してもらう

[3]神戸のお好み焼き屋さんで客席に設置し、店頭で販売してもらう

[4]神戸で行われるイベント・祭りに出店して販売する

 

多種多様なソースを扱うスーパーのみで販売すれば、カテゴリー内で埋没してしまうことは避けられません。せっかく棚に並んでも、結局さほど売れなかったということになり、次期棚替え時に棚から消えることも十分ありえます。なら、スーパー以外での露出を増やして、認知度を高めなければなりません。そこで、「神戸」に着目するのです。まずは、神戸限定のおみやげ品として販売すれば、神戸に来た観光客へ販売します。神戸限定おみやげ品となれば、神戸新聞やサンテレビなどローカル媒体が取り上げることはほぼ確実。

 

さらに、神戸のそばめし提供店で実際に調理に使ってもらえば、「そばめし専用品」としてのステータスが一気に上がり、他の市販ソースとは全く別のステージに立つことができます。次が一番重要かと思うのですが、神戸のお好み焼き店の客席に置いてもらい、お客さんが自由に使えようにすれば、それが試食になります。スーパーでなかなか食べてもらえないお客さんに試食してもらうよりは、よっぽどコストが低いのではないでしょうか。これを飲食店に頼らず自社で行えば、イベント・祭りへの出店になります。この消費者と対面できる機会に、しょースの便利さを訴えることができれば、しょースの便利さの理解が深まるかと思います。

 

重要なのは、このようなルートが、そのルートだけでは終わらさないこと。飲食店やイベントでのしょースを知った人・買った人に、スーパーで定期的に買ってもらうことが最終目標です。そうなれば、リスクを負って扱うスーパーにも、しょース目当ての人の集客が期待でき、しょースを販売する動機が生まれます。

 

要は、どうやって認知度を高め、スーパーで指名買いしてもらうようにするか、に尽きますね。決して価格で販売する商品だけに、スーパーの店頭だけに頼る販促では、大きな売上は期待できないように思えます。

 

☆    今日のまとめ☆

しょースを売るには、まずは用途を明確化して、ソリューション機能を提供すること。

さらに、販売ルートは、既存のスーパーだけに頼らず、認知度を高めるために土産物店や飲食店・イベント出店などを活用すればいいのではないか。

要は、認知度を高め、スーパーで指名買いしてもらうようにどうするか。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

しょースの記事を書いていると、欲しくなってきました。

そう考えると、ブログに書いてもらうというのも、購入動機を植え付ける一つの方法ですね。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「人間は記憶のないものに対してお金を払うのはいやだということです。例、別荘は記憶から消えやすいので、別荘の管理にお金を請求しにくい。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。

※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。

 

 

[提案]ではオリバーソースのしょースをどう売ればいいのか?” に対して1件のコメントがあります。

  1. 道満 龍彦 より:

    高尾様

    こんにちは。
    私、オリバーソース㈱の道満 龍彦と申します。
    この度は「しょース」についてのご意見誠に有難うございます。

    節約志向による購買動機の変化はおっしゃる通りであると思います。
    食品の物価はどんどん下がる一向で、弊社の様な体力のない企業はより生き残りが困難な状況にあります。よって、私共が新商品を発売するに至るには潜在的需要を喚起する製品の開発より(これももちろん大事なことですが)、お客様に提案する「おいしい」商品の開発を行い、それに注目してもらう。というコンセプトを大事にする必要があると思っております。Market inよりProduct out とでも言うのでしょうか・・・?
    ちなみに今回は広報活動に一切資金を投入していません。
    「新商品の記者発表を行なう」と各メディア関係に情報を投げかけただけです。それで10社以上のメディアに集まっていただけました。
    今回の注目されたポイントは大きく2点あると思っております。
    1点目は「ネーミング」です。商品名だけで味を想像できるのはもちろん、覚えやすい名前、だじゃれの緩さが良かったのではないかと思います。(商標を取得するのに苦労しました)
    2点目は、「しょー油派とソース派」という論争を起こしかねない概念が一般的な食卓に起こってたことでした(笑)。MBS様にTVで取り上げられた際は「しょー油派vsソース派に終わりくる」といったコンセプトで報道頂きました。
    この商品はコンセプトありきだな。と文章を書きながらつくづく思います(笑)
    でも、高尾様に取り上げていただける程注目されているということですよね!!

    よってこの商品にはある意味ソリューションは求めていません。先ずは「注目される」ことを第一にしてます。消費者の問題解決は他企業でもできますし、ソリューションを狙う商品を出すには、モノが溢れすぎました。情報が錯綜する中で、本当に多くの人が解決できる問題は食品自体ではもう手が尽くされたのではないかと思う程です。(調理器具等はそれを叶えるでしょうが・・・)
    今回の商品は高尾様がおっしゃる様に、「食べることを面白くする」商品だと思っております。よってこれからの私共のやるべきことは、この商品のアピールポイントである「何にでも使える」ということを消費者様にご案内し、リピーターになっていただくことだと考えております。それには、店頭POPを充実する、試食販売を行なう。という手があると思います。これから模索していかなければなりません。。。

    長々と失礼いたしました。ご意見参考にしながら、これからも邁進していくつもりです。よろしければ、弊社のFBページがございますので「いいね!」をしていただければ嬉しいです。後、「しょース」買って下さいね!!

    宜しくお願い致します。

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